ぼーっとしているうちにもう金曜日になりました。今週もやることが多かったなあ。そんな金曜日にうっかり上野にいたんです。金曜日です。上野です。しかも一つ前のブログのエントリーでデリー熱がオンになってしまっています。
カレーですよ。
バス停に向かいながら、ふと立ち止まってFacebookをみたりしているとアスキーの遠藤さんが「カシミールが、、」など書いてあるのを見てしまいました。うっかりしたよ。金曜日の上野にいるじゃんね、いま、わたしは。迷うとか腹が減っていないとかそういうことは関係がないんです。しかも条件が重なりすぎているじゃないか。
金曜日の夕方に上野にいたということは、それはつまりいかなければいけない場所があるということです。しかも現在行かねばならない理由がもっとあるんです。
その場所とは、
「デリー上野店」
に決まっています。しかもコルマではないのよ、わたしとしたことが。
繰り返すがこのわたしがコルマではないのですよ。いま現在、期間限定らしいのですけど金曜日の日替わりカレーは、「昭和35年のカシミールカレー」なのです。
なんでも2020年がカシミールカレー60周年であったとかで味の変遷を重ねてたどり着いた現在のカシミールカレーを遡り、再現された、
「昭和35年のカシミールカレー」
が金曜のスペシャルメニューとして出ている、というわけです。因みにデリー銀座店では現在のカシミールカレーと昭和35年のカシミールカレーの食べ比べセットが提供されているんですってよ。
そして今日は金曜日。ヤクザなフリーランス稼業で曜日も週末もへったくれもない我が人生でありますが、そしてこんな昨今ではあるのですが、ほんの少しウキウキとする週末の気分の片鱗を店内の空気から感じ取りつつ、タンドリーセットで行くことに決めました。ちょいとゴージャスになるぞ、今日の夕ごはんは。店内を見ているとやはり金曜はタンドリーセットがよく出る様子に感じられますね。
さて、カレー。
前にも書きましたがカシミールカレーはわたしの天敵であり(ウソ)わたしの愛するコルマカレーのちょうど背中合わせのような立ち位置、味にあるものすごく辛いサラサラのカレーです。そんなこと書かないでもみんな知ってますね、カシミールカレー。
このカレーが生まれた当初、その名前をマドラスカレーと名付けられたことをご存知ですか。正式名称、マドラスカレー、なのです。が、メニュー表を発注するときになんらかのミスで誤表記がでてしまい、本来マドラスと記すところをカシミールと書いて印刷注文をしてしまって、ではまあそのままでいくか、というなんかおおらかで楽しいエピソードは好事家の間では有名な話しです。
そしてそのあと面白かったのはこのものすごく辛いカレーが大人気となってこれを真似をして作る店が出てきたとき。オリジナルではないからそんなエピソードがあったことはつゆ知らず、マネした人たちはそういう種類のカレーなのだろう、と名前までそのままマネしちゃって、自分からデリーのマネをしたよ、というラベルを自分でその額に貼りつけてしまっているという滑稽なことになってしまったわけです。そんなこれまたおおらかな時代を経て、今では日本の辛いカレーの代名詞的になりつつあり、それはもはや日本のカレーのいちジャンルになりつつあるのではないか、とすら思えるカシミールカレー。上野のデリーが発祥であることをもう一度言っておきたいと思います。
閑話休題。
さて、まずはやってくる飲み物とタンドリーチキン、サラダ。
タンドリーチキンはボリュームがすごく、サラダもついてやはりこれはお得感が強く出るなあ、と改めて思います。このボリュームにはやはりビールを合わせたくなるよね。
サラダのオリジナルドレッシングもおすすめの味です。これは買って帰ることもできるよ。
さて、「昭和のカシミールカレー」
コルマばかりのわたしであるのですがオリジナルカシミールの味を忘れるわけもなく。そして「昭和35年のカシミールカレー」食べればなるほど、昔のカシミールの味は現代とはけっこう違って感じます。
まず色は現在のカシミールの黒までいかずの茶褐色。香りにパンチ感じるのはガーリックからかな。レギュラーよりそこらへんの香りが立つ感があります。
いつもより感じる甘みといつもよりも抑えられた苦み。おや、これはレギュラーカシミールよりも食べやすいのではないかしら。旨味の強さに支えられて強い辛さをだましだまし食べ進んでいける感があります。ダイナミックな骨つきのチキンが入り、ジャガイモの甘みが際立ちます。これは舌休めにちょうどいいやつ。添えられた甘酸っぱいごぼうがまたよく合うのよね。ごぼう、追加欲しいなあ。
後で答え合わせということでホームぺ時を覗くとこんな表記がありました。
>>
上野店、金曜日の日替わりカレーは「昭和35年のカシミールカレー」です。
昨年、2020年はカシミールカレー誕生60周年。今とは違う、当時のレシピを再現しました。
ソースに溶け込んだ野菜やリンゴの量が多く、辛さは同じものの、甘みが強いのが特徴です。
カシミールファンは是非!
<<
うむうむなるほど、わたしの舌が感じた甘味や旨味は煮込まれた野菜や果物の量が今のカシミールよりもより多かったからなのかあ。辛さは変わらずとのことですけどもう少し穏やかに感じました。
汗の量も現代のカシミールよりも少ない感がありました。そして、やはりおいしい。おいしいねえ。
わたしの好みで言えば現代のものよりこちらかもしれないな。
そして銀座店には現在のと昭和のと、食べ比べセットがあるんだよね。魅力的だなあ。
ちょっと前に西荻窪のタリカロさんで辛いものスイッチ、入っちゃってるし。
汗ばむ季節、辛いもの食べたいよなあ。
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