久しぶりの西荻窪。ハンサム食堂もシューベルもRAGEも坂本屋も大岩食堂も甘いっこもビストロさても。オハイオもシタルもオーケストラもとら屋食堂も。おとなりの荻窪のすぱいすもトマトも吉田カレーも。なにもかもどこもかしこも行きたくなる、もと我が町西荻窪なんだけどね。
カレーですよ。
きょうは決めていたお店にまよわず一直線です。
なんで一直線か、というと久しぶりに辛いものが食べたかったから。
中央線の飲食店は数あれど、これだけパワーがあって上質な激辛のカレーが食べられるのはここだけ。しかも奈良の皆さんの制止を振り切って東京に移転してくださった尊い店なのですよ。行かずにおれない、
「タリカロ」
へ。ランチがまだ未体験だったので、昼におじゃましましたよ。
にこにことリカさんが迎えてくれます。
ランチのメニューはどうやらひとつだけ。ここに追加でエクストラチャージを突っ込むといくつかの選択ができるんです。ポリヤル、ダール、ドリンクがあって、わたしはもちろん全部突っ込むわけです。ドリンクはホットチャイにしました。
ほかにも目玉焼きやアチャールを追加したりご飯を大盛りにできる選択肢もあるみたいだよ。
さあ、ランチの
「合いがけチキンカリー(辛口)xチキンキーマカリー(中辛)」
です。
さてますは、チキンカリー。
これがねえ、わかっているつもりだったんですがタリカロ謹製チキンカリー、やはりチキンがとても大きい。改めて大きいです。
チキンレック丸ごと1本分。骨離れが芸術的に良いんですよ。
おかしな風に柔らかすぎて歯ごたえがないなどと言うこともないし噛みしめれば旨味が浮かび上がってくるしでたまらないやつです。
そして、わかっているつもりだったんですがが、タリカロ謹製チキンカリー、やはり辛い。とても辛いです。ああ、辛い。
カレーソースの中のチリはただ辛さだけではなくて、それ以上に風味を感じられる良い使い方をしてあります。底力感じる辛さももちろんだけど、その中にきちんと風味、甘さの要素が感じられるのがうれしいんです。とは言え辛さはかなりのものでカレーソースだけをそのままストレートに食べていると厳しく感じる瞬間が割と中盤に確実にやってくるんだよ。こりゃいかん。
そこで中辛のキーマカリー、それとオプションで頼んだダール、ポリヤルなどの出動です。バランスよく混ぜてやると辛さが少し抑えられ、不思議なことにその抑えられた辛さの中から先程は感じられなかった旨味や風味が立体的に浮き上がってくるこの不思議。とても面白いです。
これはとても良いものだなあ。
そうそう、秘密兵器としてヨーグルトを追加することができるんです。これはかなり辛さにブレーキをかけられるはず。最終兵器としておぼえておいてください。
そして食後なんですけど、あれだけの辛さがあるのに後でお腹がきつくないのはとても不思議だと感じます。
わたしの場合大体お腹が痛くなってしまったりしがちなんですよ。
これ、思うに胡椒で辛い時とチリで辛い時とは体験が違うんじゃないかと思うのです。辛さがつらい感じの強さ方向を持つ時は後に辛さの意地悪な部分が残る感があるんですよね、お腹の中に。しかしタリカロのチキンカリーはチリの風味強く辛さが強いのにお腹にきつくない。これは不思議。
これね、想像なんですけど油のせいではないかと考えているのです。
油に香りを移すインド料理の調理法というのがあるでしょう?同じく辛さを油に移して使うという手法もあるそうです。辛い食べ物を食べた後に辛さがお腹に残って辛いのは何となくではあるんですが、その手法を使った時ではないかと考えているんです。辛い油が退いていってくれないんじゃないだろうか。どうかな、正解かな?
タリカロのカレーは油控えめ、だからあとをひかない、キレのある体にきつくない辛さなのではないかと想像したんです。
我慢ができるかできないか、そのギリギリのラインをせめているタリカロのカレーは食べた後、なんと言ったら良いのだろうね、ちょっと、魂の浄化のようなものを感じてしまうんですよ。
すごく食後感が爽快なんです。
お店のお二人のやんわりとした感じのいいところと合わせてまたすぐに行きたくなるんです。
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