兎にも角にも池袋でメシが食いたいと思ったとき真っ先に思い出す店があります。カレー専門店ではないんです。でもカレーとカレー味もあるんだよね。
カレーですよ。
もともと何度も食べに行ってて「洋定食、いいよねえ」としみじみ思っていたお店。カレーカレーのわたしですが、他に好きなものは、と聞かれると「洋定食!」と答えます。
ちょっとズルいんだよね、その答え。
だって、ハンバーグもチキンカツもナポリタンもエビフライも生姜焼きも、みんな洋定食の括りです。カレーだってそう。
「キッチンABC」
は洋定食の専門店。気楽で、でも清潔で心地よいお店でいつ行っても気分がいいんです。カウンターだけの気取らない定食屋、いいよねえ。
「カレー風味焼肉」とか、本当に好みの味でちょっとたまらんのです。
すげえなあ、とおもうのが、こんなにお安いのに何故に?と思うほどきちんと仕事したものが出てくる。よい料理が出てくる。その事をTwitterでつぶやいたら、社長の稲田さんがコメントをくださって感激したんですよね。
それで今回、連載を持っている月刊男性誌の「エキサイティングマックス!」で取材におじゃまをしたんです。
「キッチンABC 東池袋店」は池袋のマルゼンの裏手というわかりやすい場所にあります。池袋の喧騒からほんの少しだけ離れたところでやっています。
高橋店長にお話を聞きました。想い強いよい方でした。まずはまずは食べさせてもらいましたよ。
「カレー風味焼肉」、メシ泥棒でまいります。
甘めの生姜焼きカレー粉仕立て、生姜焼きの甘辛カレー汁にごはんを放り込んでわしわし食べるのが楽しいです。
「オリエンタルライス&黒カレー」もよかったよなあ。
いつもどちらにしようか迷うんですが両方食べられるこれはありがたいメニューだなあ。こういうのをお客さんの意見から軽く腰を上げてメニューにすーっと入れてしまうこの心意気。ありがたいよねえ。
「オムカツカレー」は見ての通りの大ボリューム。
オムレツの下にはドライカレー。そこにカツと黒カレーのせというすごいやつ。腹ぱんぱんです。
「チキン南蛮とからし焼きセット(レモン追加)」もいいんだよ。
これ好きなんです、カレー系じゃないけど好き。とてもいい。さらりとシンプル、黒胡椒仕立て。レモンがとてもよく合うんです。レモンはオプションね。いろいろオプション組み合わせましょう。
そして特筆、この値段でなぜこのクオリティ?と思わず二度見して訝しむ、すごく旨い豚汁が付くんです。これ、素晴らしい。豚汁だけでもういっぱい白ごはんいけます。シャキシャキのキャベツも、クセになるオリジナルドレッシングも、思わず笑みが溢れる懐かし味のスパゲッティも、どれもが良い仕事がしてあってまいっちゃうんですよ。手抜きなし、です。
わりと手を抜きがちな副菜、サラダなどをしゃんとやってるというのがね。えらいよなあ。こういうものが結局なんというか、店の魂みたいなものにちゃんとつながってて、食べてる人はそれがわかっちゃうのでますます応援するんだよね。
池袋界隈、この値段帯。ありがたいねえ。
みんな、こういうお店を大事にするんだよ。本当に大事にしないと。