ニッポンのレトルトインドカレーというジャンルを確固たるものにした2000年代。その中心となって多くのカレー好きを魅了したラインナップを作り上げたのが仙台のにしき食品でした。
カレーですよ。
その時に商品企画をやっていた人物とカレー業界のレジェンド研究家が日本人のインド料理シェフのトップたちを繋ぎ、イベント、出版、企画販売などの活動する「LOVE INDIA」というグループがあります。
その中から生み出されたレトルトカレーシリーズのなかのひとつがこれ。わたしの大好きな高幡不動の藤井シェフが営む、
「アンジュナ」
のレトルトカレー。
これ、おいしいんだよねえ。すごいよく出来てるんだよ。
かなり刺激強目でちょっと驚きました。藤井さんのカレーこういう感じだっけか、と思ったりもしたんですけど、それはまあいいとして、おいしい。うーん、おいしいよ。シュッと爽やかなカルダモンとかコリアンダー如き青い香りがやってきます。それらが尖りすぎないのはきっとココナッツミルクのちから。
一緒にしっかりした辛さも足並みを揃えてやってくるのでインパクトも満足感も大きなものが手に入る、レベル高いレトルトカレーです。完成度が高いよねえ、と素直に感じさせるよいものでした。挽肉は粒大きく食べ応えを感じるのも良いねえ。
付け合わせで入れてみたゆで卵とじゃがいもを軽くいなす懐の深さをもっています。なかなかたいしたものだなあ。
そしてデザートで用意した冷凍のアメリカンチェリー。業務スーパーで売ってるんだけどおいしいんだよねえ。ヨーグルトを用意してたんですよ、カレー用に。でもカレーにはちびっとだけ入れてあとはこのアメリカンチェリーに合わせました。ああ、おいしかった。
そしてそういう上出来の一袋やデザートをを外で食す楽しさよ。
アウトドアを忘れてしまいそうな貴兄にはベランダという最後の場所を思い出してほしいと切に祈わけですよ。
外出を憚られるシーンも多い最近ですが、わたしたちには窓際とベランダが残されているんだよ。
しかしこのシリーズのレトルト終売かあ。もったいないなあ。