またもです。またも歩いていける町内に南アジアのレストランが新オープン。しかも今度はバングラデシュでですよ。
なんだかすごいことになってきおてるなあ、我が町は。
カレーですよ。
なんとまあ、幅ができたことであろうかという話しです。南北インド、しかも複数軒でしょう、ネパール、これも複数軒、パキスタン、そして今回バングラデシュですよ。もうね、あとスリランカがやって来ればあらかたコンプリートとなるぞ、南アジア。すごい地域だよねえ、江東区、大島周辺。
ちょっと前に看板ができて内装や機材の艤装をやっていたのを通りかかって知っていた。店の看板には、
「マサラキング東大島店」
とありました。
調べてみたら平井、草加、東向島とここでどうやらいくつか支店を持ってやっている様子。ケバブ店とのミックスは相性もいいだろうねえ。これははかでもよく見るスタイルです。
お店は店頭の赤テントの庇(ひさし)が派手な感じです。店前がガラス張りで明るい光が入り、それによって店にも入りやすさがありますね。
早速注文。
「マトンビリヤニセット」
というのを頼みました。カレーを1種選べてビリヤニ、カレー、タンドリーチキンという組み合わせのセット。コーラも別で頼みましたよ。ビリヤニはやっぱりコーラがいい気がします。
まずカレーは豆と野菜のカレーをチョイス。これがぽてぽてで豆をけっこう溶かし気味にしていてよいんだよ。これ、わたしの好みだなあ。豆とスパイス香ばしく野菜もとろりと煮込んであってなかなか上出来です。マニアではない普通のお客さんにもウケがいいのではないかな、この味は。
ビリヤニ、大変うまいです。ああ、いいねこれ。ピリ辛程度の辛さを乗せてあり、イスラム横丁のナスコのあれを思い出すシンプルでスタンダードなもの。あれよりもう少し味に高級感というか、濃いめにしているところがあるのがチャームポイントです。
マトンの量もたっぷり。カットは小さめで骨なしですが逆に食べやすいので全くもってこれでいいです。四つ割のフライドポテトが入っていたのが珍しかったね。味もよくしみています。上に乗ったフライドオニオン、甘いくてうまいねえ、混ぜて食べましょう。
ライタはかなり細かく刻んだにんじん、きゅうり入り。どことなく甘さ感じます。チャートマサラが振ってあってそこも上出来。出来れば倍の量が欲しいくらいで、大変気に入りました。
味変レモンも効果的。チキンじゃなくてビリヤニに使うのもいいよ。レモンはありがたいねえ。そうそう、コーラに絞れる。これ、好きなのよ。
デカくて真っ赤なチキンレッグ丸ごと一本がついてくるんですが、ちょっと多すぎなのでこの日は手をつけないで持ち帰りにすることにしました。ホールのにいさんにビニール袋ちょうだいとお願いしたらアルミホイルもくれました。手慣れているなあ。さすがテイクアウトのケバブやってるだけのことはある。
面白かったのが、20代であろう下町ガール二人組が普通に入ってきてカレーを食べていたこと。まあ、今では珍しくもないのかな、そういう光景は。
カレーと呼んでここの料理を食べる層はそもそも看板のバングラデシュの名を読んで近寄らないなんてことはもうないのかもしれない。そんなもの見ずに、あ、カレーだで入ってこれインドカレー?で美味しく食べて。そういうのでいいと思います。
牛丼、ラーメン、ハンバーガー。そういうもののチョイスの中にバングラデシュカレーが入る。そういう時代です。
彼女らがここをバングラ食堂だと意識したかどうかさえも、今では小さなことなのだと感じます。