この業界で知らないのはモグリだよ。合羽橋の路地にあるご当地レトルトカレーに特化した専門店。話題に登ることも多いお店です。
カレーですよ。
その取り組みやここまで積み上げた知識の積み上げに圧倒される、レトルトカレーというジャンルの、ある種、山頂。それが、
「カレーランド」
です。
お店を運営する猪俣夫妻にはいつでも良くしていただいておりまして、頭が上がりません。しばらく前に青海の国際展示場で開催された「外食ビジネスウィーク2021」、その会場で行われたセミナーのセッションを1コマ、猪俣さんが登壇、ご担当されたんです。それを目玉として会場に赴き業界動向を見て歩きました。
リアルでの展示会開催、現場の方の意見と声を生で聞くこと。そして興味あるブースでダイレクトに質問をするダイナミックさはやっぱり素晴らしいもので、ZOOMなど遠隔では得られない熱量あるプレゼンテーション。その場でレスポンスが帰ってくる心地よさはビジネスのスピードを加速させる大きな要素だと感じます。
猪俣さんの登壇、「美味しい」「商品が売れた」がゴールではない。ゴールは自分が伝えたいもの、伝えたい食材と地域ではないか。ご当地レトルトカレーという入口を作ってその先に他の商材や観光誘致につなげねばいけないという言葉に大変強く共感しました。難しい言葉、横文字を使わずに頭と胸に残る丁寧なプレゼンテーションが記憶に残りました。出席できてよかったなあ。
「カレーランド」さんのブースでしばらく過ごしたんですが、たくさんのお話ができたことと共に、ブースに立ち寄る関係者、業者の皆さんと繋がりがつくれたことが何よりもうれしく、収穫となりました。帰りしな、猪俣夫妻から「試食をぜひ」と渡されたたくさんのレトルトカレー。もちろんご当地産のものです。
その中から、
「常陸の輝き ポークカレー」
を食べましょう。
茨城県坂東市の「山西牧場」の製品です。「カレーランド」も開発に関わっているのだそうです。山西牧場は「飲める脂」というすごいコンセプトを掲げて精肉、加工食品などを展開「豚の全てを価値に、豚の可能性を広げたい」という畜産農家さん。丁寧に育てられた茨城県産新ブランド豚「常陸の輝き」の豚肉がふんだんに使用されているレトルトカレーです。
パッケージからしてなにかブランドのバリューを感じさせるもので、なんだか圧倒されます。
さてと。
温めたレトルトパウチを持ち上げるとまだ封をあけていないのに重さ、手応えから期待が高まります。袋から滑り出る重たい肉の感触で、もうすでにこれはご馳走カレーであると、まさに手に取るようにわかるんですよ。なんか、すごいぞこれ。
食べてみれば、バターのたっぷりした味わいと香り、焙煎玉ねぎと小麦粉をガッチリ使って仕上げてある、欧風というよりも高級洋食店やクラシックなホテルレストランで提供されるクラシックカレーライスの感。ああ、こりゃあ御馳走、強くご馳走感を感じる味です。
こういうスタイルのカレーソースにしたのもまた、豚肉にフォーカスしているからに違いないと思わせるねえ。
大きめ、角切りのカット、とろける脂肪部分、豚肉の良さをこれでもかと閉じ込めてありました。
いくらなんでも山西牧場いうところの「飲める脂」は言い過ぎだろうと思っていたんですが、いやいや、さにあらず。とにかく豚のよいところは脂です。それは知っていましたが、それをそのまま体現するような豚が入っていて圧倒されたねえ。これはたまらない。挽肉もはいっており「常陸の輝き」豚の全てが楽しめるカレーです。
余計なトッピング要らずのごちそうカレーライスです。これはいいね。
カレーランドで購入できます。