カレーですよ4748(千葉白井 ムムターズレストラン)ムスリムコミュニティのレストラン。

まったくすごい場所にあるお店だなあ。日本にある南アジアのいろいろなお店に行きますが、ここはわりと最高濃度に近い場所。

 

 

カレーですよ。

 

 

たしかに街道のそばで、こういう場所としては利便性がありそうですが、小さな工業団地の中にあって、鉄骨とクレーン、カーヤードに続く斜めに細い道を入って行った路地の奥という立地。これはなかなかにハードコア。駐車場もないに等しい感じです。(うろうろしてたらお店の裏の小さなスペースに止めさせてくれました)

お店のある路地からサルワールカミーズの白い上下、白く長い髭の老人が出てこなかったら気がつかなかったよなあ。

お店の名前は、

「ムムターズレストラン」

 

たまたまGoogleマップで引っかかってきたんですが、日本語のレビューがないのです。

おやおやこれは、と立ち寄ることを決めました。そういうところからもこのお店、入る前からいい予感しかしないパキスタンレストランなわけです。

パキスタンやウズベクなど周辺国の人で解体業や中古車売買などの仕事を生業にする人も多いので納得がいくね。

 

果たして扉を入ると日本語メニューはなし。いや、ないわけではないんだけどね。よくみると小さく日本語表記もありました。日本人のお客もひと組はいっていました。

とはいえ壁のホワイトボードの英語メニューが目立ちます。

厳しい表情のシェフとにこやかな、彼が店主かな、レジとホールを預かる日本語の上手な愛想いい男性の二人組で回している様子。

メニューから選んだのは、

 

「マタールアルー」

 

グリンピースとじゃがいもの煮込みですね。ライスかローティが選べるようでローティを所望しました。

ニハリ、チキンコールマ、マトンビリヤニなど他にも魅力的なラインナップがたくさんあったんですが、今日は豆やじゃがいもが食べたかったのです。野菜、大好き。

ブツはどうかと言えば、インド亜大陸周辺にある国に数多くある煮込み料理の1つでスタンダードな味のもので、それだけに店によって個性が出るものでもあります。

 

これ、なかなかの良いお味だ。グリンピースの味は甘くなりすぎずバランスが良いですね。

量も十分にあり、途中でさっきのにこやかな男性がローティは追加が必要か聞いてくれました。町の食堂の味わいですな。いいよねえ。

他にもマトンなどの肉料理に魅力的なものがメニューに多かったので、これは1度では終われないですね。再訪必至でしょう。

 

会計をしておいしかったことを伝えると仏頂面のコックがびっくりするような笑顔を見せてくれました。ああ、伝えてよかったなあと、嬉しい気持ちにでいっぱいになりました。

万国共通、やはりおいしいものはおいしかったと作った本人に伝えなければいけないと再認識をしました。

お店を出て、元来た道を引き返さず、どうにも気になっていた路地のそのまた奥をクルマで進んでいきます。

すぐのところにどうやらマスジドなのかなあ、普通のアパートのようなんですけどよく見ると祈りの場所の体をなしていることがわかる建物がありました。

なるほど、この場所にパキスタンコミュニティー、ムスリムの人たちがちゃんと根を下ろして住んでいるのがよくわかります。

気がつくと路肩に止めたわたしのクルマを避けて進んでいくトラックのドライバーは皆パキスタン人のようでした。

ここ千葉白井にはムスリムの人の生活があるようです。