諦めの23時が驚きの23時になりました。ホントに驚いたんです。知っている人は知っている、細い細い街道ともいえないくらいのあそこ。21時も過ぎれば真っ暗でひとっこひとりいない街灯も少ない寂しい場所。
カレーですよ。
この日、21時をすぎたあたりでカレーはもう諦めておりました。もうカレーのお店はみんな終わりだよね。covid19のせいでもあります。
それがなかったとしてもわりとカレー専門店は21時くらいまでのお店、多いんですよね。
それでもう一つの目的であるセイコーマートでの買い物に。大満足してののち、ふと出来心であのお店の前を通りかかってみることにしたんですよ。インディです。
「カレーの店 インディ」
です。
22時50分。明かりが灯り、営業中の看板が。えっ?!
2度見してタイヤ鳴らしてUターン。たしかにやってます。ええ〜驚いた。どうやら23時半までの営業らしいです。よし!30分あるな。
慌ててお店に入り、まだ大丈夫であることを確認して急いで注文しました。ろくすっぽ選ばずに一番高いものを指差してみました(笑)
つまりそれは、本当はインディパスタあたり食べたかったというのもあったんですが、この時間に茹でなど時間をかけさせてしまうってのはいかんだろう、いかんよなあ、と考えやめておきました。そして申し訳なさと欲張り心からドライカレーのカレーソース付きという一番高いメニューを贖罪として頼んだわけです。
いや、食べたいから選んだのです。
さて、インディのドライカレー、いつものやつです。
キーマカレーではなく、ドライカレー。ここは間違えてはいけないところです。インディに来ると大体気がつけばわたしはこのドライカレーを頼んでますね。カレーライスタイプのメニューもカレースパゲッティもみんな魅力的なんですが、どうにもあのグラデーションを見たくてね。
いつでもパリッとかために炊いてあり、黄色く色がついたごはん、これが気分が良いんだよ。その黄色いごはんを薄く薄く皿に敷き詰めてあるこのお作法。これもいいよなあ。
喫茶店カレー的でここも気に入っています。
ドライカレーはなんというか、スパイスそぼろという感があり、塩の決め方を大事に据えて作ってあると感じます。ストレートでおかしな飾り気ないその味をレーズンや甘酢タマネギ、福神漬けで甘み方面を合わせてやって自分の好みを作り出す楽しみがあります。これがいいんだよね。ここもちょっと昔の喫茶店カレー的だと感じて良いものだなあと思います。
それで、今日は贅沢をしたわけですが、いつものドライカレーにカレーソースもついているやつを頼みました。このカレーソースがまたいいのよ。
粘度はほぼ感じずさらりとスープ状。豚バラが入り、みじんの玉ねぎの食感が少し残ります。いい塩梅の塩加減でカレースープという風情ですね。これをドライカレーにかけて食べるとなかなかに良いバランスになって、これはいいよなあ。ちょいとドライすぎるきらいもあるドライカレー(キーマではなくドライなのだから当たり前だし)に水分を加えてやる感じでね。ああ、うまい、うまい。
コールスローにレモンがついていて、コールスロー自体にかけてもいいですけど、カレーの側にかけるのも楽しい変化が作れるのでお試しを。
福神漬けとレーズンと玉ねぎの酢漬け刻み。これが3つ揃って正しくインディのカレーが楽しめるんです。ああ、すばらしい。
そしていつもは最後にアイスが出てきてびっくりするんですが、今日は驚かなかったよ。
毎度アイスが出ることを忘れるくらいの間が空いたタイミングで通っているわけなんですが今回は多少マシだったということですな、これってのは。
しかし、それくらいの距離感でこのお店に通うのは、その距離感がこの店を長く好きなまま、特別なままの存在に感じさせてくれるツボとなっているのだろうと考えているんですよ。
そういう付き合い方もあるってことです。