山梨県北杜市大泉町のスーパー、
「ひまわり市場」
が話題になっているようです。
調べると山梨県北杜市大泉町なんていうローカルな場所にあってなんとこの場所だけで年商9億。おいおい、そんなだったのかあ。すごいなあ。
名物店員さんがそれぞれの担当の場所にいるらしくて魚仕入れの超目利きの人。それをさばく職人さん、野菜ソムリエの資格を持つ元青果店経営の担当、そして社長自ら売り場に出てマイクパフォーマンスでお客さんを惹きつけるそうです。すごいなあ。人間力だ。
ホームページを見るとやりたいことがあってやっているという意思を感じられ、きちんと社員を大事にして主役に据えています。それがリアリティを持って伝わってくる。
Twitter、Instagram、FacebookなどSNSがちゃんと生きていて動いているのもえらい。こういうの掛け声だけですぐにやんなくなっちゃうんだよね、企業アカウントって。
それで、SNSアカウント自体も商品の紹介とかが中心じゃなくて人にフォーカスしているんです。これは本当に凄いことです。本質なんだよね、ここが。わたしもカレーブログの体をとっていますが、けっきょくカレーは後回し。その素晴らしいカレーを作っている素晴らしい「人」のほうに気持ちがいっちゃう。そこです。そこなんです。だからお客さんが着く。
それでね、商品ラインナップのコンセプトや考え方もすごく面白いんです。
わたしはカレーという観点からこの売り場を見るわけですが、そのカレー視点から見てもカレー関係なく全ての商品に共通することが浮かび上がってきます。
「並べてある商品ひとつひとつにストーリーが読み取れる」
ということ。ここが一番すごい。カレー視点で見てみましょうか。
レトルトコーナーにはスペーススパイスの葉菜、ヘンドリクス、たんどーるなどのラインナップされててハッとさせられます。
おおっ!冷凍ケースの中、冷凍ビリヤニなんてあって、こりゃあすごいなあ、と思えばおやおや、エリックサウスだったり。しかもカレーもエリックサウスのわかりづらい(ほめてる)マニアックなラインナップ、ゴア風ポークビンダルーって言われてもねえ。大丈夫かおい、、これ東京のスーパーマーケットでもここまでとんがらせないぞ。
カレーにも目利きがいるのが手に取るようにわかります。もしくはガチコンサル入れたな。ああ、ご担当とお会いしたいわ。あたしがコンサルしてもよくってよ。
クチコミの「別荘族 別荘族」と連呼する人々の、値段あたりでしか見ていない視点を粉々に吹き飛ばす力と覚悟がよくわかります。
利害関係ないのにザマーミロとか思っちゃう。
ここは心ある人が、それとマーケティングの人がかならず立ち寄るべきスーパーマーケットです。