祝日のスタジオ。入る前にちょいといっときましょう。なんだかんだでスタジオ入りの時はギリが多くてね、自分が悪いんですが。
カレーですよ。
ギリが多いとカレー範囲が狭まるわけです。よろしくないが仕方がない。すべてわたしの時間管理の甘さ、不徳と致すところ、なわけです。神保町、小川町の隣町でこんな勿体無いことをしちゃいけないよなあ。
とはいえ忙しい時も多いです。
いつもならこんな状況でありがたいのが「すき家」。スタジオのほぼ隣感覚で、しかもちょっといいリニューアルとなったあの鶏もも一本のせのカレー。そんなのもあるわけですが、毎度ではアレだよな。そう言えば、と駅を出ていつもとは反対に数分歩くと
「なか卯」
があります。ありがたい。親子丼には一言あるわたしですが、「なか卯」の親子丼は出来がいい、美味しいと感じています。よくできててお安くて素晴らしい。で、
「親子カレー」
なんてのをやってると聞いていました。どうかなあ、どうなんだ。ちょっと心配な気もしますが、たしかめないとね。
なか卯、カレーもなかなか良くできていて、正しいカレーライスの王道味で、よくあるやつよりもう少しだけ美味しいという絶妙な落とし所。いいじゃない。それだけだととても普通なんですが、そこになか卯の必殺アイテム、親子丼と異種交配をしちゃうというね。さてどうかね、と食べると。
当然ながら思った通りの味なわけですよ。
うーん、なか卯の親子丼とても好きだしよくできてると思う。わたし、20数年前にチェーンの和食店でランチに200食(弁当含む)平均、毎日親子丼を仕上げていました。両手で卵を割り両手で親子鍋を振って5口のコンロをひとりで回していました。あれ、大変だったけど楽しかったなあ。ベンチマークをたまひでとしていたその味は、本部から送られてくる割下のうまい調味と青森産のチルドのもも肉でいいセンいってたんです。
そんなわたしが悪くないと思っている親子丼がなか卯のやつ。
で、それを同じくまずまず悪くないカレーと合わせます。
なんというか、両方の良さが両方ともスポイルされる感があったんだよな。試しに別々で食べるとやっぱり悪くない、おいしいんです。カレーと何かを合わせた時の典型だと感じるんですが、カレーの強さに親子丼の繊細さや甘味が殺されている感。これは勿体無い。
とはいえカレーと親子丼部分がごはんをはさんでセパレートとなっているため別で食べることが可能です。
うん、おいしいものはやっぱり別々がいいと思う。