築地本願寺まで歩いてみたんですよ、腹ごなしという感じで。ナイルレストランでの午前中の取材を終え、チキンマサラとムルギーランチを消化するために少し歩くことにしたんです。
カレーなしよ。
築地本願寺、美しい建物だなあ。
分かってはいるのですが、目の前にするとやっぱりため息が出ます、改めて美しいと思います。
手を合わせ、本堂入口の素晴らしいステンドグラスなど写真に収めての築地界隈。
本願寺のカフェにでも寄りたいなあ。評判を聞いたことがあります。でもちょうどお昼時か。きっと混んでますね。もう少し歩こうかな。
そんなこんなでうっかり通りかかったのは、これまた評判良いピッツェリア、
「トゥットベーネ」
本当ならピッツァでランチを、と行きたいところなのですがいかんせん、まだ腹ごなしが足りないかもなあ。とはいえ店頭を眺めてみると、うまそうな惣菜がたくさんショーケースに入っています。うん、そこらへんでも買って帰るか、と考えているところに目に飛び込んできたのがこれ。
あ、そうか、この手があるぞ。イタリアのストリートフード。
「アランチーニ」
ナポリやシチリアのライスコロッケですね。オレンジの実にカタチが似ているからアランチーニ、なのですって。
これならよいでしょ。ひとつください。
お店の感じ良いメガネのねえさんが丁寧に聞いてくれます。チーズはもちろんお好み。振りかけてもらいましょう。驚いたことに、パッケージの箱に野菜を敷き、アランチーニにチーズを振りかけてくれるんですよ。これには感激、きちんと盛り付けの美学があるということ。うーん、これは素晴らしいことであるよ。
近くには川があるし公園があるし、これを広げる場所に事欠きません。通りかかった公園にはテーブルとイスがありました。これは好都合。さて、買い食いと行くかな。
トゥットベーネのアランチーニはなかなかのサイズ。ハンバーガーひとつ分に相当するサイズを誇ります。カットしてやると薄皮の中には黄色いごはんとうまそうな肉、チーズが顔を出します。肉はラグーでありましょうか。これは良さそうだな。
そして食べれば納得。きちんとした素材を手仕事で仕立てているのがわかるお味。うわーこれは旨い、いいじゃない。
これ、カレーパンではなくてカレーコロッケではなくてワンハンドカレーライスになり得るアイテムであると確信します。カレーじゃないんだけどね。少しスパイス要素を入れてあげてトゥットベーネで作ってくれないかなあ。コラボレーションとかしたいわ。
ああ、しかしやっぱりピッツァ食べたかったな、と満腹の腹を抱えながらの欲張りぶり。
次回必ずとちかうのでした。