神田小川町でカレーとくればどこですか。
ディランもいいしジャズオリンパスも好きだし、座れる方のエチオピアもあるしで色々選択肢が多いですよね。多いよなあ。
カレーですよ。
選択肢、ホント多いんだよね。さすがの神田カレー街。神保町と並んで濃いめだもんねえと思うのが小川町。ボンディもポンチ軒もトプカも。スパイスボックスもジンコックもRESTAURANT 1899 OCHANOMIZUだってあるし。
でも、この日は
「ボンベイ神田店」
のカレー。
なにしろここは駅近、うまい、クセになるでなかなか素通りを許してくれないわけですよ。行列もわりとできるお店だけど回転早いしね。(あたしは行列だとあきらめちゃうけど)
券売機で選んだのは、
「トマトとニンニクのカレー」
ボンベイのカレーはいつ食べても本当に面白いんだよ。美味しい、という当たり前の定冠詞をあえて外して面白いと書きたくなります。ボンベイならではの味の世界観を感じるんです。この「トマトとニンニクのカレー」はその面白さが顕著だと感じるよ。
今更いう話しでもないけれど、デリーという偉大な祖父を持つボンベイの味。デリーの一連の味がまず面白いでしょう?それは何の話かというと、どの料理も個性があって、いろいろな方向を向いたメニュー、味を持っているんだけれど、最終どれを食べても「ああ、デリーのカレーを食べたなあ」という気持ちにさせてくれるというところ。
そしてボンベイのそれも同じ力を持ってると感じるんです。デリーをルーツにもってますけどその進化の過程でちゃんとボンベイブランドの個性を得ていると感じます。どれを食べてもデリーでは無い、ボンベイの味がちゃんとするのがとても面白いし、そこに価値があると思ってます。
この「トマトとニンニクのカレー」はそれを感じさせる良いカレー。トマトがふくよかで、タマネギがまろやかで、コリアンダーシードが弾けて目が覚めて。とても気持ちが良いカレーで好きなのです。
ごはんがパリッとかためでおいしくて。シルバーがピカッと綺麗で輝いていて。そういうのもボンベイの世界観だと思うんだよ。
なんというか、気持ちよさが違う。心地が良いなあ。