IKEAは定期的に行っています。あなたも定点観測をしたほうがいいかもしれない。そう、インドカレーとかインドカルチャー、旅やアジアの食が好きなあなたのこと。なんだか拾い物がよくある気がしているんですよね。
ご存知
「IKEA」
は北欧スウェーデンのデザインファニチャーの世界チェーン。しかし意外やオリエンタルな雰囲気のアイテムを手に入れられることも多いのです。竹製のマットやカゴ、いい具合のアジアエスノ的テキスタイルやなんやら。レストランでもたまにアジアの料理にインスピレーションを受けたようなメニューが並ぶ時もあります。
ちゃんとプレイルーム(礼拝室。この場合はムスリムの人たち用)も備えられるのはきちんとしている証拠です。ここがあること、最近気がついたよ。たぶんわりと最近作られたんじゃないかと思います。日本もそういう時代だね。
特筆は現在も販売され続けている大理石模様の黒いすり鉢。これはインド料理をやる人に結構有名で、現地のものを買うといい値段するものなんですが、ありがたいIKEA価格で手に入るんですよ。愛用している人も多いみたい。もちろんわたしも持っています。使うのはうちの奥さんだけどね。
今回見つけたのは、これはもしや、ダッバーではないかしら。
へええ!驚いた。
「FÖRSKAFFA フォルスカッファ」
という名前です。
ダッバーは、インドのお重、お弁当箱です。本家では2段、3段4段といろいろなサイズ、段数のものが売られています。筒型のものが多いみたいですね。基本、ステンレス製です。インドの食器はみんなステンレスでできてますよね。(例外はあるよ。銅のやつとかもある。土の素焼きのも)
ダッバーワーラーをご存知でしょうか?
インド・ムンバイのお母さんたちが作ったお弁当を受け取ってお父さんが働いている職場に届けるサービスのことです。100年ほどの歴史があるサービスでそのバックボーンには食の宗教的な問題やなくなったことになってはいるけど感覚として未だ残るカーストからくる問題を解決するためのアイディアがあるのです。毎日170000個以上のお弁当箱がこのサービスネットワークにのってムンバイ中を動いているんですよ。想像しただけで目が回りそうです。だって朝から午前中という短い範囲でそんな数が動いてるのだもの。すごいなあ。
ちょっとロマンティックな思いでそんなインドのお弁当箱をいくつか持っているんですが、IKEAのこれには驚いたなあ。
かなり精密に良くできている感じがあって、3000円程度のお値段。さすがです。
保温弁当箱 2段 ステンレススチール、という極めてクールな説明があるこのお弁当箱。ぱっと見て「あ、これはインドのお弁当箱がモダンになったものだ」とインスピレーションを感じました。インドにはオートリキシャーという小さな3輪タクシーが走っています。あれをモダンにアレンジした未来のオートリキシャーの予想図的なものを何かで見た記憶があるのですが、あれを見た感覚と同じような感じを覚えたんですよね。
ダッバーとの違いは2重真空壁構造と間の仕切り蓋のシリコンパッキン。それと重ねるときの構造が外フレームを使わないネジ式になっていること。それにしてもスタイルがインドのダッバーそっくりで見れば見るほど楽しくなります。そんなわけでわたしのお弁当箱コレクションに加えました。
IKEAのこの製品のページにはオーブンから取り出す写真があるんだけど、あれ、本当に?シリコンパッキンあるしどうなのかな。わたしはやりません。
一目惚れで購入ました。
こんな感じで、嬉しくて本国のものと並べたりしています。