カレーですよ4786(北杜市大泉町 カレー屋 サーカス)ひまわり市場の裏の古民家インドスタイルカレー。

何度か勉強に来ている「八ヶ岳の奇跡」とも言われるスーパーマーケット「ひまわり市場」。きょうもちょっとのぞかせてもらっての勉強です。

 

 

カレーですよ。

 

 

クルマで八ヶ岳方面に来ると必ず立ち寄ってリサーチです。

前回よりもカレーラインナップが落ち着いた感じになっており成城石井オリジナルが増えていました。とはいえエリックサウスの冷凍のカレーとかビリヤニの扱いはそのままで、このチョイスは評価できるよなあ。鮮魚コーナーの寿司の値札には「激レアさんが握った」と書いてあってそういうキャッチアップも忘れていない。さすがです。

その「ひまわり市場」のすぐ裏手にカレーの文字を見つけたんですよ。前回来た時には気が付かなかったな。正確にはGoogleマップでひまわり市場を見ていて気になった名前の店があったんですが、詳細を見たらカレーとあった、というね。一も二もなく店へ行くことに。

 

「カレー屋 サーカス」

 

という屋号です。

 

14時半、閉店時間ぎりぎりになっていましたが快く迎えてくださいました。

実は、ちょいと道に迷ったんです。それらしきお店が見当たらないんだよね。見回せば小さな看板を発見。そうか、古民家改築のスタイルなのだね。だから周りのシックで大きな日本家屋と溶け込んで、ちょっと気が付かなかったわけだ。

かなり立派な大きなお家で、外から眺めただけで美しくて見入ってしまいます。大きな看板でそれを台無しにしない配慮と気がつきました。

お隣の棟にも何かあるみたいだなあ。

 

小さな入り口を入るとそこは土間。土は固めてあるけれど、そこは間違いなく古いお家の土間です。広いねえ。高い天井、立派な柱と梁が美しい。奥には畳敷の座敷があって座卓が広げてあります。玄関、土間が広いホールになっており、そこにテーブルを並べてあります。こちらがテーブル席。どちらも快適そうで心地よい。テーブルや椅子も古材やアンティークなどセンス良いチョイスで気分が良いんです。

BGMはなし。ああ、これ大事だと思う。

音楽、いらないじゃないか。その方が自然だと思うんです。BGMがなくても変な緊張感もないしね。その両方が揃っているのがまったく素晴らしい。それだけで価値があると感じます。穏やかな空気に満たされているなあ。

さあカレーを注文。2種類用意されています。数種のカレーから選べる1種盛りと2種盛り。

 

「カレー2種盛り」

 

をお願いしました。

メニューを見るとクートゥにコザンブとあって、この場所でインド料理を食べられるようなんだよ。これはますます期待が高まります。

さあ、カレーの時間。

選んだラムのスパイシーカレーとヤングコーンのクートゥ、楽しみです。

 

ラムのスパイシーカレー

ひと口目でうわーとなるお味。ラムカレー、とても美味しい。香り高く、キッチリとスパイシー。ラムの複雑な味を上手にカレーに展開してあります。ラム肉の扱いになんとなく西洋料理のニュアンスが感じられる気がします。香ばしい香りが強く上がり、かと言って主張し過ぎにはなっていない。これは好み。うれしくなります。

 

ヤングコーンのクートゥ

これまたひと口目で悲鳴をあげてしまったよ。ヤングコーンが口に入った途端思わず顔が笑っちゃうくらい甘い、すごい美味しいの。これはまいったなあ。食感も程よくシャッキリが残してあって、高原という場所の強さ、背中に一次産業の場所がある強さを感じます。だから食のツーリズムというものはやめられないね。

豆の仕上げもぽったりとして食べ応えもあり、しかし重たくならず。バランスの良さに夢中になって食べます。いま食べて、おやつにも食べて、夜ご飯にも食べたい。そういう、ニッポンの常備菜としてもオーケーな優しくよい味。感服しました。

 

カリフラワーのポリヤルが香ばしくていいな。日本人的にいうとカレー粉炒め。でもそれは違います。ちゃんとポリヤルなんです。そういうのにうれしくなるお味。

タケノコのピックルのレベルが高いのにも驚かされました。マスタードオイルのクセが実にキワキワな感じにバランスさせてあって巧みを感じます。そのセンスが素晴らしい。マスタードオイル漬けのピックルは日本人には未だなかなか難しいのではないかとよく思うのですが、これ、このセン。強すぎないこの落とし所が良いねえ。ちょっと惚れ惚れしましたよ。ズッキーニは浅漬けで、シンプルにお塩味でこれもいい。口をリセットしてくれます。

場所と、建物の強い体験と心地よさ、それに料理のおいしさ。それと店の方のやんわりした雰囲気。トータルで強い印象をくれる、とても良いお店でした。

ちょっと遠くにこの店があって、この場所のことを思い出しながら1週間の仕事を終えて、高速道路に乗る。そんなのはなかなかの代え難い、素晴らしいご褒美になるのではないでしょうか。

美味しい料理とリラックスをいただきました。