わかってはいたものの、毎回思い知るわけです。やっぱりすごいお店なんです。コロナ以降の営業時間短縮対策として1030オープンというのを続けてらっしゃるこのお店。1100に着いてみれば、店の外には誰もおらず。しめしめやはり、、、と思いきや。
カレーですよ。
行列なし!よしよしなんて思いながらお店の奥にあるウェイティングスペースをのぞくと、、あれっ!すでに5人ほどのお客さんが座っています。ということは、、、
少し待ちましたが程なく店内に通されると、なるほど、ほぼ満席。ちょっとどうなってるのよ検見川。なんで朝からみんなしてカレー食べてるんだ。そういえばクルマを駐車場に入れた時に出て行くクルマを見たんですが、そうか、もう食べ終わったのか。恐るべし、検見川住民、恐るべし、
「印度料理 シタール」
みんなしっかりしろ!わたしもですが(笑)
注文したのはランチの、
「タンドリーランチセット」
大変にお得な欲張りセットなんであります。
いつも通り変わらない、きちんとスタッフ個人個人の気持ちに根ざす接客があります。そういうのがぐっと伝わってきます。目を見て、近づいて、しっかりと言葉を伝えてくれるこの尊さ。これだけでまた来ようと思うお客は多いはずだよ。
たったこれだけのことができていないレストランのなんと多いことか。新メニューとコストダウンの前にまずこちらのアクションを考えることをお勧めしたいものです。
わたしはいつでもこれは「増田イズム」が満遍なくスタッフに届き、それをひとりひとりがきちんと消化して自分のものにしていると感じるんです。スタッフとして入って増田社長のもとで仕事を覚えれば確実に成長できるお店だと感じます。
さて、料理がやってきました。
最近の流行りからすると見た目が少しシンプルに感じる方もいるかもしれません。そしてひと口食べて思い知るのです。んなもんはどうでもよかったということを。そして食べ終わった後にさっき撮った携帯電話の中の写真を見て愛おしい気持ちになるはずです。それくらいおいしい。
自分の中で価値観が変わる、そういう料理だといつでも感じます。
まずはタンドリーチキンが本当に美味い。軽やかな香り、どっしりした旨味。おや、骨つきの部位まであるじゃないですか。じわりと感激がやってきます。タンドール調理の巧みさといい、マリネのセンスといい、いうことのない素晴らしいもの。
ナーンはふわりの仕上がり、おかしな甘さはなく、間違いのないものです。
ナーンの上に置かれたタンドリーチキンの味が移っていてね、その部分、幸せが倍増なのです。
マトンカレーがまた最高なんだ。キリッと辛く、コク深く苦味が切れ味を作ってくれるこの味。お好みではあるけれど、ここにフルーツのチャツネを混ぜてやって食べるなどいう技もあります。確実な至福が訪れるでしょう。
サラダの玉ねぎマリネもとてもいいもの。テーブルのアチャールとはまた違うアプローチでたまらぬうまさ。これをナーンに挟んで食べるのもおすすめなんです。
それぞれの味の個性があってそれぞれ強い味なのだけれど、バランスというものがあるんです。そしてその先、それぞれ個性的な面々を皿の上で色々と組み合わせて自分だけの味を探し出す楽しい作業をするのです。シタールの凄みはここで、どんな組み合わせにしても破綻なくバランスするというところ。これには毎度驚かされます。
シタールの世界観というのが皿の上に間違いなくある。間違いなく、です。
うれしいことに41周年記念キャンペーンの日に当たったみたいでね。後で調べると4日間行われる最終日だったようす。「インド綿エスニックミニクロス」をプレゼントしていただきました。
例のウェイティングが発生するとやってくる楽しいくじ引きの景品、そちらも期間中通常より豪華になっていました。ティーバッグが当たったんですが凝ったパッケージの洒落たものでした。これキャンプに持っていこう。クイズ兼アンケートなんてのもあって、ファントしての思いの丈を書き綴ってみたよ。
とにかく手作り感がある、気持ちの入ったプレゼントやキャンペーンは見習うべきものがあります。おざなりではないんだよね。やるからにはその意持ちを伝えたい、というところがちゃんと見えるのが素敵なのです。
レストランはやっぱり人だな。
増田社長、静江さん、皆さん、ご馳走様でした。