笛吹、石和温泉界隈。6月の半ば頃のことです。7月が見えて来ており桃はどうなっておるか、と気になっていたのでチョロチョロ界隈を覗いて歩くことにしたんだよね。
カレーですよ。
どうやら現在はプラムの季節のようす。桃はあと半月というところかなあ。楽しみに待ちましょう。いつもの行きつけの農園はお店が開いておらず、近隣の農家さんも店を開けているのは2割ないくらいでした。
桃は置いておいて、ロードサイドにやけに賑わっているお店があるな、とクルマを停めた八百屋で特価のさくらんぼ(これがどうにも美味かった!)と野菜を買い込んで。
さて、昼はカレーライスだよ。ロードサイドにあった、
「カウボーイ」
という名前のレストランにたどり着きました。どうやら洋定食やグリルなどがある様子。
カレーが売りのようですがほかに洋定食も各種揃う感じで。日替わりランチが500円なんていうすごいサービスもあって驚き。
この日はトンカツだったかな。わたしは、
「ハンバーグカレー」
を注文しました。
カウボーイという名前と裏腹、昭和のにおい香る正しきニッポンの喫茶店的店内は落ち着ける雰囲気でとても好ましいのです。店のにいさんも感じが良い。快適だなあ。
しばらくしてカレーがやってきました。お、想像よりも良い感じだぞ!失礼な言い方かもしれないですが、貧相ではないんだよ。そこはとても大事だと思うんです。いくつか皿がやってくるとやはり目が喜んでいるのがわかるもんね。素直にうれしい。
さあまずはカレー。
喫茶店カレー系の、あえて言えばCoCo壱番屋のあの方向性の、でもああいう感じのしょっぱすぎる感じ、奥行きの浅さはなく、香りもちゃんと立っていてなめらか、豊かな感じ。ああ、いいねえ。余計な甘さにおもねることない好バランスを作り上げてあって、これはなかなかに美味しかったなあ。これ、玄人好みと言ってもいいと思う。
ハンバーグがまたいいんだ。肉の旨味と焼き上げの香ばしさで食欲が暴れ出します。中挽きで整形はちょいとでこぼこなところも手作り感を感じられ好感度が上がります。実際良いもので、カレーに合わせないハンバーグだけの定食を試してみたくなりました。
クリーミーな懐かしい感じのフレンチドレッシングがかかったサラダもお店の雰囲気に合っており気に入りました。
もうひとつのお皿の上にある赤いのはトマトだとばかり思っていたんです。フォークで裏返すと綺麗なオレンジ色の果肉が見えた。あ、なるほどこれ、すももか、プラムだこれは。すごく甘くて驚きました。うわーとても美味しい。皮部分は酸っぱくて、実の味は端から端までチャーミングな甘あじで。うむ、これはたまらないぞ。
こういうのがついてくるとその場所、土地のレストランで食事をしているという感が強くなって、体験として記憶に残ります。うれしい。かなりの満足感がありました。
店内のちょっと古い喫茶店かスナックか、的なニュアンスも好きなものだし意外や横広の店内は奥まったボックス席、ホール、カウンターと自在に席が選べるのもいいですね。
また寄りたいと素直に思ったお店。また来よう。