カレーですよ4836(幕張 マイカリー食堂 幕張インター店)深夜のカレー。

現在、深夜に外食カレーを所望などいう時は牛丼店が真っ先に浮かぶと思います。深夜のカレーは2022年においてはなかなかその選択の幅が限られる状況にあります。

 

 

カレーですよ。

 

 

以前はファミリーレストランの深夜営業でも手に入ったし、インド料理なら食堂系のグレートインディア、レストランスタイルならご存知の老舗、アジャンタなど24時間営業の店も存在していました。当時はカレーアーカイブサイトの老舗「iカレー」で深夜営業の店を見つけては食べに行っていました。徐々にバブルが遠ざかり、日本全体の熱気が薄れ、という中で新型コロナウィルスが決定打となって深夜の外食の幅が非常に狭くなった現在です。

そんな中で牛丼店のカレーというのが着目されますね。その範囲の中、松屋フーズが展開する、

 

「マイカリー食堂」

 

実は知らぬ間に日本で2番目の店舗数を持つカレーチェーンとなっていましたた。一位は言わずと知れた、でありますが、え、二位のゴーゴーカレーを追い抜いていた?なんで?それ知らなかった。

それもそのはず、業態のうまい展開をやってるようで、皆さんも目にしてると思いますがほら、ある日、近所の松屋が看板2枚出すようになってて松のやとかマイカリー食堂とかの看板と2枚使いになってて。あれです。

既存の牛丼チェーン、松屋に寄生する形で看板とオペレーションをもう1ライン、同店舗に乗せるというやり方で店舗数を増やしたということ。形態はどうあれ深夜にカレー専門店があいているというのは心強いですね。

さてこの日は、

 

「マイカリー食堂 幕張インター店」

 

おそらく松屋(牛めし)、松のや(とんかつ)、マイカリー食堂(カレー)の3業態まとめの店舗としては一番大きいのではないかしら。

 

「煮込みビーフカレー」

 

を券売機で注文。

券売機もよくできていて2店舗分のメニューが効率よく網羅されていました。4台の券売機を「松屋・松のや」組と「松屋・マイカリー食堂」組に分けてあります。

さて、「煮込みビーフカレー」。

カレーソースは、これは欧風の仕立てか、よくできているなあ。そんなに凝ってないんですが確かに欧風のニュアンスがあります。デミグラスというよりハヤシライスのソース的な感があって幅広いカスタマーにフィットしそうな良い落とし所。悪口ではなくて、家庭用の固形ルウを使うブラウンシチューに似たニュアンスだと感じます。こういう味好きな人多いもんね。

ニンジンが大きいカットで甘くてとてもいいんです。じゃがいもも小ぶりなものをハーフカットで存在感あり。そしてビーフ、これまた大きなカットでうれしさこみあげます。これだけのものが入れば文句も言われないでしょう。柔らかく、しかし食べ応えある塊感。違う会社で恐縮ですが昔のカレーチェーン、ポット&ポットを思い起こしました。あそこのカレー好きだったなあ。

ご馳走のちょっと手前くらいの嬉しさ。それくらいが日常ではちょうど良い感じ。

辛さ調整はあまりしないほうがいいと感じます。中辛くらいまでがこのカレーのキャラクターに合っていると言えそう。それ以上に辛くしてバランスが崩れるかどうか実験したいところだけどやめておくのが無難かな。

タマネギの甘酢漬けが、よいのです。うーん、いいねえ。なんとなくハチミツのニュアンスを感じますが多分気のせいかな。欧風ソースにはあまり合わないのはご愛嬌です。しかしこのタマネギの甘酢漬けがチェーンのカレー店に置かれるようになったのは感慨深いね。こういうものがどんどん浸透してきているんだ。日本のカレーのシーンが動いているのが手に取るようにわかります。

深夜のカレー。

気持ちが収まる有難い場所。大事です。