奥多摩の山の中にネパール料理が食べられる場所を発見したんだよ。驚いたなあ。
カレーですよ。
少し前に奥多摩の山あいをふらふらと走っていて見つけました。オフシーズンの平日夜のことで、もちろん営業はしていなかったわけですが、必ず来ねばと頭に入れていました。実際よく通るんだよね、奥多摩界隈。で、アウトドアシーズンがオンになって、タイミングを見て一念発起でやってきました。
なんでアウトドアシーズン?そう思いますよね。
「チャックマティ」
は持ち帰り専門です。
ネパールのお弁当と飲み物、チャイやサモサ、フレンチフライなどがメニューにあります。敷地内には外にテーブルとイスがあるのでそこで食べるのもいいと思うよ。
さて、この日は大勢の人で賑わっていて、とてもじゃないけどベンチの端っこを借りるという線はないなと思い知ります。
何しろ夏休み最後の週末だったからさ。そりゃやもう、子供たちがキャアキャアと楽しそう。きっとラフティングとかしてきたんだろうねえ。水が滴ってびたびたで歩いてるこもいました。隣の謎パン屋さんも盛況なんじゃないかしら。
そういうのもあって、でが静かなところへ、とちょっと走って山の中でお弁当ご開帳と相成りました。
お弁当、こういうのができるから便利だわ。
提供されるお弁当は1種類でカレーもおかずも固定メニューの様子。ネパール料理やインド料理などのお店はカレーもおかずもわりと日替わりというか、コックさんの都合と仕入れでどんどん違うものが出てくることが多いじゃないですか。ここはそうではないんです。
まずね、お弁当のパッケージが良いチョイスです。カレーがぴっちりと密封されてフタを閉めればちょっとやそっとではごはんの方にカレーがやってこないんだよね。汁物のお弁当に実にフィットするいいやつを使ってらっしゃる。奥多摩の峠道を飛ばしても、大丈夫。これ大事です。
弁当移送という使命があったのでこの日は飛ばさなかったですけどそれでも山道のつづら折れを2〜30分走んなきゃいけない。なのに一滴も、なのです。うむ、優秀。
移動して景色の良いところで遅いランチと洒落込みます。
チキンカレー。ククラコマスだねこれは。
脂に旨味が乗っかって白米に絡み、たまらぬ旨さです。ああ、いいぞこれ。変なふうに甘くなく、バターチキンではなくて。それで、ちゃんとタルカリが付くちゃんとネパールのお弁当になってるよ。とても正しい。とてもうれしい。
タルカリは高菜と生姜の炒め煮。それとアルーブデコかサデコかな。いや、これマッシュポテトに近いな。混ぜるのに具合いいね。
奥多摩の山の中でネパール料理の弁当を買って、そんな山の中で日本人女性の店員さんに「よく混ぜて食べてくださいね」と言われる面白さと言ったらないわけです(笑)。ああ、楽しい。
そして山を少し上がって食べるネパール料理になんだか納得がいってしまうわけです。ざぶざぶと白メシのうえにカレーをぶっかけてぐるぐる混ぜましょう。タルカリも混ぜます。ああ、旨い。
冒頭の「なんでアウトドアシーズン?」という話し。
実はこのお店、食べ物の販売はメインではないんです。ここはアウトドアツアーとアクティビティを提供する会社のラフティングやクライミングのベースなんです。わたしが立ち寄った同日は夏休み最後の週末で子供たちがびしょ濡れで笑顔と雫を周り中に撒き散らしていました。ツアーやアクティビティの帰りにネパールランチや飲み物休憩、などいう使い方ができるお店。そういうことです。
何故ネパールカレー?
実はネパール人のツアーガイドがいらっしゃって、その方のレシピになるものらしいんです。それで「お弁当は1種類でカレーもおかずも固定メニュー」なのかもしれない。そのネパール人ツアーガイドさんがレシピを作ってみなさんがそれを守って同じ味を作り続けてるんじゃないかなあ、と推測しています。
しかしなんとも楽しいつながり!
ネパール、アウトドアアクティビティとくればポカラなどのヒマラヤトレッキング、シェルパ族などを想起するじゃないですか。そんなお弁当がここ東京のヒマラヤである(言い過ぎ)奥多摩と繋がる楽しさがありました。
ちょっと感慨深いね。