神田神保町に九州スリランカカレーのお店がやってきたと聞いたのです。面白い時代になったなあ。
カレーですよ。
日本の一部地域だけで独自進化したスリランカのカレー。それがある程度まとまって店舗が集まるのが九州地区。九州ランカはローカルカレーのジャンルに入るものです。わたしは福岡と熊本で何度か食べています。
そういうローカルで進化したものが東京や大阪などに出店して全国区になってゆく。今までは金沢カレーなどわかりやすい、受け入れられやすいカレーライスの範囲のものがそういう道を歩いていたと感じます。が、九州のスリランカカレーにそういう動きが出てきたんだよ。これはとてもおもしろいこと。
「Rスリランカ」
というお店の名前です。
出かけてみると、神保町の交差点からすぐのそのお店は通りに面した全面ガラス張り。洒落たカフェ的な内装と高い天井。うんうん、これだけで居心地良いのがひとめでわかるよ。カッコいいお店だなあ。
料理も大変美味しかったんですよ。驚いたんです。
「ドライカレー&カレー」
を注文しました。
出てきた料理はそのプレゼンテーションも洒落ていて、盛り付けにちゃんとコックさんの意図が出ているのがわかります。
これはなかなかによいものでは、と期待させてくれるます。パクチーの山をどけてあげると四角いドライカレーが出現だよ。すごいなあ。おもしろいぞ。
「ドライカレー&カレー」はカレーソースとドライカレーから成ります。
ドライカレー部分、ポークがガリっと焼いてあって、うまいんです。しかもおやっ!と思わせるほどたくさん入っていて、これ、ごはんよりお肉のほうが多いのではないかしら、と驚きます。ご飯、四角いなあ。おしゃれしてるなあ。こういうの好きですよ。写真撮ってて楽しいし、目の前にあるとワクワクします。しかもちゃんとおいしいし。
なんで「料理が美味しくて驚いた」のか。
実はね、九州のスリランカカレーは現地九州地区で何度も食べてたんですが、失礼承知で言うと「こんなに洗練されていたっけか?」という感想がポロリ。九州出張を重ねた時期の記憶をたぐりたくなったんですよ。記憶よりもずーっと、しっかりと旨いんです。もうちょっとなんというか、単純、乱暴な味だった気がしたんだけどなあ。改めて福岡とか行きたくなりました。舌で確かめないと。
カレーソースはこれはもう九州ランカとしか言いようがない、しかしあれよりもどこかスマートで美味しい感があって驚くんですよ。もっとなんか鋭く尖ってた印象があったんですが、そんなことなくてとてもおいしい。カレーソースの追加サービスもとても嬉しい、ありがたいな。
いつぞや熊本、博多で食べた時の印象は、辛さばかりが強く前に出ててこれはちょっとなあ、、という記憶だけが残っていました。正直それほど旨いとは思わなかったわけです。改めてこんなに美味かったかとあの頃の自分を疑うわけです。
うん、やっぱり、ちょっとオリジナルを食べに福岡に行きたくなるなあ。確かめたいな。