カレーですよ4953(八潮 ナショナルマート&ハラール屋台村八潮スタン)ハラールタウン・ヤシオスタン。

ラムザン社長からはまだ寒い時期に聞いていたんです。たまたま会う機会が多かった時期がありまして。インタビューやよもやま話がラムザン社長と続いていたタイミングだったんですが、なんでも「八潮にすごいのつくってるんです」とおっしゃるわけですよ。

 

 

カレーですよ。

 

 

食品マーケットと食事ができる店だというんですが、俄然興味が湧きました。しかも八潮だし。おおお、殴り込み的な?(違)

必ず行きますとお伝えしました。ちょっと楽しみにしていました。

オープニングレセプション、呼んでよお!と思ったんですが、まあさっさと勝手に行けばいいわけであり、行ってきたのです。

 

「八潮 ナショナルマート&ハラール屋台村八潮スタン」

 

という場所です。

「という店です」と言わずに「という場所です」と言いました。店ではなく場所、だったなあ、その規模感は。

カラチの空のジャベイドさんもそうですが、ラムザン社長も「八潮スタン」の名前を使ったりしていて現地パキスタンから来た人が八潮スタンと言ってるのが面白いよねえ。時代を感じます。

 

とにかく面白いんですよ。

まずは大きい。規模が大きいんです。ちょっとした工場、倉庫くらいの規模。どうやら元は「酒市場ヤマダ」という郊外型の大型酒店の跡地のようで、なるほどこの情報でその規模感が掴めますね。10台ほど停められそうな駐車場もあって便利です。

高い天井と広い店内。建物中央を仕切りにする感じでキッチンを配してその二つのエリアを分割しています。入り口を正面として左にはフードコート、右にはマーケットという配置になっていました。

その中央に据えられたキッチンは、中は壁なしの通しになっているんですが、外から見ると小さな屋台が並んでいるように見せていて楽しいのです。ああ、そうだこれ。アジアを旅しているときによく見るフードコートと同じ感覚だ。これは随分楽しいなあ。いいなあ、もうすでに楽しいぞ。

「ハラール屋台村」の名前でもわかるように、フードや販売される食材、加工食品等全てムスリムフレンドリー、ハラールの括りとなっています。

驚くべきはその店のラインナップで「シディーク」があるのは当然として、マレーシア料理の「Dupur Malaysia」、中華ファストフードの「RED PANDA wok&grill」、そして日本のラーメンをハラールに則って提供する「成田屋」という店まであるんですよ。

厨房にはタカタクタカタク、のあのでかい丸い鉄板が見えたりと、なんとまあ、楽しい場所でしょうか。

他にも「スイーツ&ベーカリー」でミターイが買えたり「チャレンジキッチン」「ミスタージャニキッチン(Mr Jani Kitchen)」など7店舗が軒を連ねます。

入口のモダンなタッチパネル券売機で一括でミールチケットを買えるようになっていました。

カード等も使える高機能なやつだねこれ。

 

チャプリバーガー

これ、かなりよいです。おいしい。バンズは表面がちょいとカリッと仕上がる感じでよい感じ。フレッシュのトマトと野菜も十分入り、上出来です。チャプリはケバブの一種。これがなかなかの良パティっぷりを発揮するんだよ。リトルスパイシーでちょいと歯応えもある素朴なパティでハンバーガーとの親和性が高い。きちんとハンバーガーとして成り立っています。

チェーンハンバーガー的な感じがなくて、なるほどこれはいいじゃない。ちょっとしたグルメバーガーと張り合える実力あり、です。気に入りました。もう一個別のやつも食べたくなってきたよ。フライドポテトもただのケチャップではなくてマサラな感じになっててこれまたいい。

 

ベルプリ

チャートの類ですねこれは。チャートはスナック、軽食のことです。ナムキーン(ポップライス/日本でいうポン菓子だね)的なものににタマリンドソースとトマトやタマネギ刻みを加えて仕上げます。ちょいとマスタードオイルのクセがあって、そこがそれっぽいのだよね。ここは好みが分かれると思う。あたしはもちろんオーケー。なかなかいいよ。

が、想定外の量に持ち帰りを試みたのです。「想定外の量」ってのは彼の国の周辺国レストランでは良くあることで(ex:ビリヤニ)チャプリバーガーのバーガーバッグを流用してみました。うまくこぼれずに持ち帰れたよ。

フードコートには小さなステージも設てあり、地域のムスリムコミュニティのハブとなる構えも見て取れます。

 

ナショナルマート側はこれまた楽しくてね、食材はもとより調理器具や日用品なども取り扱いがあるようで大変興味深いんです。ああ。以前は高かったスパイスをすり潰す石臼もこなれた価格で出てるなあ。シディークのナーン(パキスタンだからね、丸型です)がパックで買えるのもかなり嬉しいです。

米の種類も多くさすがと思わせます。女性用の洋品店もあったよ。

ここはちょっと他の物販コーナーと分けてあって気遣いや彼の地人の感覚が滲み出ている感じがして面白い。

 

ちょっと気になるのがね、母家である「ナショナルマート&ハラール屋台村八潮スタン」の横、敷地内なんだけど、もう一つ、これまた大きな倉庫的な緑色の建物を建設整備中の様子。果たしここはフードファクトリーか、それともマスジドか。気になって仕方がないなあ。

食べて、見て回って買い物でもすれば数時間はあっという間だと思います。楽しい場所ができたねえ。