カレーですよ4965(大島 中の橋商店街/サンロード中の橋 メイカセブン)下町のカレーパン その2

驚いた。これ、上からはみ出ているの、ピーナッツバターじゃないか。それもおいしいやつ。たしかにカレーパンを買ったはずなんだけど、、、

 

 

カレーですよ。

 

 

いささか混乱しながらおもしろいカレーパンを食べているんです。構成要素が多くて、それがセパレートになっていて、そういうのを自分の口の中でミックス、再構築してやるというすごい代物なんですよ(あたしが思ってるだけかも知れません)。舌というより脳みそに刺激的なカレーパン。そう感じます。

一つ前の記事で森下の「カトレア」のカレーパンのことを少し書きました。その中で大島中の橋商店街の中にある、

 

「メイカセブン」

 

のことにもふれています。そういえば「メイカセブン」でカレーパンを買ったことがないのではないかしら。これは手落じゃないですか。いかん、大変だ。

「メイカセブン」に行くとついつい甘食を手に取ってしまうんだよね。だからカレーパン買い忘れるのか。それはわたしの子供時代の記憶から自然とそうなるんですよ。知らぬ間に自分の中で「メイカセブン」=甘食、「カトレア」=カレーパンと区分けされていました。

とはいえ本家分家か暖簾分けか、という位置となっている両店で分家の方のカレーパンを知らぬのは、これはいかんぞと思った次第。そういえば、そもそも「メイカセブン」にはカレーパンがあるのか知らなかったな。森下に遠慮して作らないのではないかしら、とかそれともそっくりのものがあるのだろうか。色々気になり始めて止まらなくなってます。

それでお店に行ってカレーパンを見つけて買ってきました。あったぞカレーパン。「メイカセブン」にもカレーパン発見せり、なのです。もう夕方でラインナップはかなり穴あきではありましたが、その中に

 

「メープル香るキーマカレーパン」

 

があったよ。

これ以外にカレーパンがあるのかどうかはそのうちまた午前中に行って確かめてみましょう。で、やっぱり甘食は買うわけです。これはもうわたしにとって特別な食べ物だからね。枠が別なんです。しかし甘食ってなんで2個セットでお腹側をペタッとくっつけてあるんだろうね。ずっとなんでかなあと思っています。

さて、「メープル香るキーマカレーパン」です。

あっと!袋を引っ張り出してみると、どうやら持ち帰るときに失敗してカバンの中で他の荷物に押されてしまったみたい。上に空いた穴からカレーがはみ出てしまったよ。しまったなあ。

と、思ったのです。「カレーが」はみ出てしまった、と思ったのです。違った。

まずはみ出たカレーをなめちゃうよ、と思ったのです。うん、封を切るとメープルの香りがちゃんとするね。さてぺろり、、、あっ!!カレーじゃない!!なんだこれは。上からはみ出ているのはピーナッツバターでした。しかもすごいおいしいやつ。混乱しました。間違えて買ってきたかと思ったんだよ。間違えているのはわたしの方でした。

ものすごいカレーパンなのよ、この「メープル香るキーマカレーパン」。

まず、揚げ物ではなく、焼きカレーパンであるということ。そしてカレーフィリング。マスタードシードが見えるもので、けっこう辛めに仕上げたキーマカレーでした。粘度高く、むっちりしとした食感で口中、舌でかき回すのが楽しい良いもの。だがそこにピーナッツバターなんであるよ。えええ〜。

混乱をしながら食べ進むとパンの真ん中あたりに差し掛かります。またなにか入っているぞ、多分タマネギの大きめのカット、、、違った。また違った。りんごだった。え?これ、リンゴ、、煮リンゴだ。なんとまあ、、、

構成としてはメープルシロップの香り感じるふわりとしたパン。パンチのある、スパイスの香りと辛さも感じられるキーマカレー。アップルパイのフィリングに使われる煮リンゴ、パンの中央に少し乗せられた香り、風味の良いピーナッツバター。これらが食べ進むほどに舌の上で融合、化学変化を起こして一体感が出てくる、というもの。圧倒的です、このカレーパン。

なんだこりゃのひとことでありました。おいしいのです。脳と舌の混乱もスパイスのひとつ、なのであると強く思うのです。

すごいなおい、これ。

本家におもねない、オリジナリティの高さに矜持のようなものが浮かび上がります。

やっぱりすごいなこれ。