たまたま、だったんだよね。Googleマップが指定してきた帰り道のルート上にこの風呂があったのです。うれしい出会いになりました。
お年頃なのか、運動不足か寝相のせいか。首がまわらないのです。金も仕事もなく、いい具合に首がまわらないんであるよ。いい具合じゃないんだけど。ちょいとここら辺で銭湯にでも行って熱っついお湯で肩首あっためて、色んな意味でもう少し周りをキョロキョロと見られるくらいの首の状態に持っていきたかったんです。そういうタイミング。
ここは
「おふろcafé かりんの湯」
という施設。なにが「 おふろcafé 」じゃ!とおじさんはイキリ立つわけですよ、このバカものが!みたいな。おじさんだからね。風呂屋だろ、こら、みたいな。
あ、いや、でもたしかに洒落ているぞ。どうやら農園リゾート、グランピング施設の「THE FARM」の一部らしいのです。エントランスからして「お風呂屋さん」ではなく、しかし「スーパー銭湯」的でもないリゾートホテル的雰囲気があるのがなんかすごい。
入ってすぐ降参しました。
いや、だってさ、2時間コースで840円(!!)なのにいきなりラウンジ(ちゃんとラウンジだよこれは)にモダンな暖炉。暖炉だぜ、暖炉?!驚かされるなあ。暖炉に暖かな炎が揺らいでいます。うはー、、、お手上げです。
ラウンジにはデトックス効果を謳うフルーツフレーバーウォーターのサーバーが用意されていて、隣にはコーヒーもあって、これが無料。え!そうなの?
館内、非常に今っぽいセンスで洒落ています。アウトドア&ナチュラル、とでも言いましょうか、そういうセンスでまとめてあるんです。
本棚が壁面のそこここに配されており、漫画と絵本が山盛り。しかも検索システムまで使えるという素晴らしさ。すごいなあ。ここまででじゅうぶん以上に元取れてお釣りが来ています。なにがいいって、こんな小洒落た快適空間なのにうっかりオシャレが行き過ぎて小難しい本ばかり置く、みたいのありがちじゃないですか。そういうこととかになっていないのがまた素晴らしいんだよ。あくまでリラックス方面に持っていこうとするバランス感覚。だから、漫画。共感できます。
イスなどもデザイン性も高く、座り心地の良さそうなものが揃えられていてね、ちょっと人の目が気にならないような配慮などもあって感心してしまうのです。
ちゃんと空間デザイナーとか入ってるなこれ。
半個室的な「ヒトシェルフ」と呼ばれる1畳強ほどのコンパクトなコンパートメントなども勝手に使えるようになっていて、すごくいいんです。こんなんで本棚にAKIRAとかシドニアの騎士とかあってさ、本当に困る。帰れなくなるから。
子供向けのスぺースや施設も充実。中庭兼渡り廊下的に作られたスペースには美しい足湯が配されていてこれはもうオシャレ女子のみなさんも大満足でしょう。
説明をしていくと宣伝的になってしまうかもなんですが、いやでも心からなんですが、とにかく快適で長居がしたくなる。まだ肝心のお風呂の説明もしていないのにな。
お風呂自体はスーパー銭湯などよりも若干広さに欠ける感もあるんですが、収容人数と立地からすると平日なら快適な使用が期待できます。シャンプーなど無料アメニティも平均を少し超えるほどの充実で大満足。バレルサウナやオート+セルフロウリュウ、熱波師によるアウフグース体験までカバーするサウナカルチャーのキャッチアップも忘れていないのがね。抜かりない感がすごい。露天風呂もあったよ。
これにグランピングやバーベキュー、収穫体験などのアクティビティがあり、洒落たカジュアルレストランとカフェも内包。町場ではないからこそのリラックスがあると感じます。完璧だった。
そうそう、補足としてレストランには「農園野菜のグリーンカレー」、「カツカレー」共に1380円、というメニューもあるよ。次は「カレーですよ。」枠で来ないとね。そうだ、ここきてカレー食ってお風呂入って「カレーですよ。」を1本書いて帰ろう。それがいい。
そのうち午前中にここを目指してやってきて、日がな一日漫画とカレーと風呂ざんまいなんてのをしてみたいですね。
この内容、夜までいて平日1,280円というのは破格だと思うよ。