【ガジェット】ViXion01 内覧会 身体拡張。自分の目のピント合わせをデバイス任せにするってなに?【PR】

先日お誘いをもらって日本橋堀留町のViXion(ヴィクシオン)株式会社本社にお邪魔をしました。キーワードの「ピント調整のアウトソーシング」が気になって仕方なかったから。え、なに?「ピント調整のアウトソーシング」って自分の裸眼をってこと?なんなの改造人間?

 

わたしは「身体拡張」「人間拡張技術」などに興味があるんです。耳を悪くして聴覚補助デバイスや補聴器を使うようになってからはなおのこと、かしら。人の能力を拡張するというのは魅力的だと感じます。ああ、そうか、あれだ、ロボットアニメが好きなのはそれかも。その力を使っておまえは神にも悪魔にもなれるっておじいいちゃんにいわれってたからね(言われてない)。

さて、ViXion(ヴィクシオン)株式会社本社。

今回見せてもらったのは⾃動でピントを調節するオートフォーカスアイウェア、

 

「ViXion01」

 

というものです。

メガネ的な装着デバイスなんだけど、メガネじゃない。視力矯正とはちょっとニュアンスが違うんですよ。視覚拡張とでもいうのかな、目の補助。そういう感じだとおもいます。

電子デバイスではあるけれど極小液晶モニターとかEVFとかじゃなくて、あくまで光学デバイスなのです。ここは理解するべきポイント。外見でVRとか思っちゃうかもしれないけど基本スタンドアロンで目を補助する光学デバイスというのが正しいのです。

クラウドファンディングのkibidangoGREEN FUNDINGの共同でクラファンプロジェクトが動いていて。ファーストペンギンってやつですね。そういう枠に見えます。すごい勢いで伸びています。初日で目標達成、数日で目標額から500%超え。とんでもないスピードと期待値です。

さっきも書いた通りパッ見はVRのヘッドギア的に見えるかもしれないですが、それよりずっと軽くて液晶などのモニターはついていません。あくまでレンズを通して視覚の補助をするスタンドアロンで稼働するデバイス。で、そのレンズが面白いんだ。

簡単に言ってしまうとレンズの厚みをリアルタイム、、いやちょっとちがうかな。リアルタイムに近いけどそれよりも視線に合わせてという言い方のほうがフィットするかも。そういう感じで自然に変化させて遠くのものも近くのものもきれいにピントを合わせてしまおうというもの。いや、それは人間の目が日々やっていることではないか、という人もいるでしょう。確かにそうなんだけど、でも違うの。人間の目の筋肉はリラックス状態のまま、ニュートラルな状態のままその機能をデバイスに任せて、尚且つピントの合う範囲を広げてくれるんです。なかなかこれが説明の難しいんだけどね。

たとえば人の目で、自分の顔の前3センチのものをきちんと合焦させて見るには虫眼鏡が必要ですよね。ところが「ViXion01」はそんな3センチの世界から遠景までどこでもピントを自動で自然に合わせてくれる。カメラのオートフォーカスがメガネに来た感じとでも言えばいいのかしら。

意識はしていないしわたしもそうなのだけど、日常でそんなにがっちりピントがあってることは多くないと思うんですよ、人間の目。でも集中したり仕事の時、講義を受けるなどのシーンはピントが合い続けます。それが続くと眼精疲労なんてのになったりします。あたしいまもそう。それを補助して楽させてくれたり、ひいては長く使うことにより目の筋肉の劣化を軽減できるのではないかな。目の老化を抑制できる可能性がありますね。

 

これはバイザー部分を外した珍しい写真。↓ 小さなレンズが見えます。これもたぶんバージョンアップを繰り返して製品のリニューアル時点で大きくなるのじゃないかしら。視野角が広がる、使用シーンが広がるということです。

センサーがよく出来ていてね、見たいものとの距離を的確に拾ってどんどんピントを合わせてくれるんです。すごい面白い、結構驚く。たとえばね、電車の中でわたしと同年代の諸兄は電車の中でスマホをいじる時に鼻メガネにしたりメガネをおでこにあげたりしているでしょそうでしょ。あれ、いらないんであるよ。勝手に「ViXion01」がやってくれるんです。それを、たとえば中距離、4〜5メートル先のピントがなんというのかな、解像感高くシャープに合うわけです。メガネは当然固定焦点で尚且つあまり追い込んだピンにすると疲れてしまうので中庸という落とし所にしていると思うんですが、それを自分で調整、キャリブレーションができるのも面白いんです。よく見たい、解像感を上げたい時はシャープにして普段使いは穏やかに、そんなことをダイヤルひとつで調整できてしまう。ああこれ画期的だ。しかも装着感が悪くないんです。軽いんだよ。驚いた。

この世界になかったゼロスタートの尖ったプロジェクトなので、まだ改善の余地は大きいと思われます。実機を使わせてもらうとわかるんですけど、視野角がまだ狭いんだよね。レンズが小さいんです。これも改善されていくだろうし、現状のプロダクトであれば、例えば時計技師や彫刻師なんていう職種の人には面白いのではないかしら。小さな1点をググッと力を入れて見つめるような職種の人。

わたしならこれ、マニュアルとYouTubeを交互に見ながらガンプラを作るなんてことに使ってみたい。筋彫りやモールディングに超接近して作業をしていくイメージですかね。

とにかく思ったのが、身体拡張デバイスの未来が明るい、そしてテックウェア、デジタルガジェットは進みがはやいということ。いろいろと諦めていたことが諦めないで済むようになる予感をプンプン感じて、それが楽しくて仕方ないのです。そういうプロダクトだったよ。セカンドバージョンを待って買おうと考えています。

わたしのポンコツの耳のこともあって、Apple Watchから想像できるようにAppleはAirPodsProあたりをヘルスケアデバイスなんかのセンに持って行きたいんじゃないかと思っている。そういうのも含めて「身体拡張」の未来はもうそこまで来てるなあ、と実感したのです。

 

 

 

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