ドライカレーと一緒に買ったこのお弁当こそこのお店の王道です。やっぱりおいしい。ドライカレーもここからの派生品のはず。
カレーなしよ。
この料亭からはじまった仕出し屋さん兼お弁当店。やっぱりすごく美味しいんです。なにしろ仕出し屋さんのお弁当だもんね。町の弁当店と考え方と作りが違うんです。
冷めた状態をスタンダードと考えておいしく食べられるように中世するんだよね。仕出し弁当の宿命であり工夫のしどころです。前もこんなことを書きました。
「お弁当処つるや」
両国にある、近所のお相撲さんも買いに来るという噂のお弁当屋さんです。
店内、雰囲気があっていいんだよねえ。仕出し屋さんの玄関先という感じなんでしょうか。ショーケースのサンプルにグッと気持ちを持っていかれます。お弁当、ちゃんと掛け紙かけてくれるの嬉しいなあ。
「三色弁当」
いいんだな、これが。すごくいい。もともと鶏料理の専門だった料亭の血を引くお弁当。
お店は元々が鶏料理を柱にした料亭で、1960年くらいから仕出しにシフト。コツコツ積み上げた老舗と言って良いお店です。まったく尊い。
そぼろの風味がいいんだよなあ。ふわりと上がる甘い香りと控えめな甘い方向の味の仕上がりで。ごはんが進むんですが、パワフルな肉ばっかりの弁当とかとは違う、上品かつ白ごはんがすすむこの感じはなかなか他にありません。多分ドライカレーはこのそぼろが直接つってわけじゃないけれど元になってるんだろうなあ。
焼き鳥は焦げ目も嬉しく、食べやすいサイズにカットされていてきりっとしたあまり甘くしないタレの香ばしさにグッと舌を持っていかれます。そしてタレご飯。たれが薄くしみたごはんを頬張ると、たまんない気分。
甘いたまご焼きってのもいい。幸せがたまご焼きにいっぱいに詰まっている感じがします。そぼろ弁当とかだと炒り卵にしちゃうでしょ。あれにしてないのがいいんだよ。
本当に正しくていいお弁当です。
こういうの食べないとダメだな。こいうのを選ぶべきだな。