殺人的に暑い暑い、江戸川葛西の住宅街。そんな場所に迷い込んでしまったのです。
カレーですよ。
アスファルトからの輻射熱とエアコンの室外機から噴射される熱い風でカラダはヨレヨレ、しなしな。
外を歩くのも憚られる暑さの中、通りかかったお店。
ああ、助かったランチがてら涼ませてもらおう。
「ジェイマータ」
というお店です。
これがね、ちょっと蜃気楼の中に浮かんでいるように感じちゃう。なんと言うのかな。佇まいが本当にインド現地の空気感があるんです。
入れば居酒屋居抜きとわかるのに、どうにもインドの空気がある。日本人の目から見るとちょっとボロいんだけど、それがインド料理の看板を掲げると現地的に見えてくる不思議。なんか圧倒されるぞ。
それで、店内に入るとその感は強まります。カウンターなど見るとなるほど元飲み屋なんですが、店主の風体雰囲気や空気感はまさしく彼の地のもの。
し・か・も!!
エアコンが止まっており(!!)扇風機が物憂げに回るその風情たるや、もう本物にしか感じられないわけです。エアコン、、、エアコン、、
そんな中で食べる、なんの変哲もないトマトシチュー的なカレー。可も不可もない淡々としたそれにさえ、彼の地の雰囲気を感じてしまうんですよ、この状況だと。もしかすると暑さでやられていたかもしれない。いや、エアコンじゃなくて、わたしのアタマ。
しかし、行程、体験含めのレストランなわけですよ。こういうのが面白い。
これでいいの。楽しいから。