カレーですよ5084(渋谷 渋谷フクラス ポップアップ 京都 インディアゲート)美味、混乱。

わりと混乱したんであるよ。未だ頭の中で消化しきれていないすげえビリヤニ2種。ウナギビリヤニと赤魚の西京漬けビリヤニ。お腹の中はすぐ消化されて血肉になり空っぽになったんだけどね。

 

 

カレーですよ。

 

 

「JAPANESE CURRY FESTIVAL 2023」、一端を見ただけ(食べただけ)だったんですが、恐るべき濃ゆさ。さすが松さんだな。

 

「筍ビリヤニ鰻丼仕立て」

「赤魚のスパイス西京漬けビリヤニ」

 

の2種をね、あろうことか合い盛りで食べることができた。

ええ〜そんなのいいのか?そうか、いいんだ。そういうのアリなんだ。スゲーなあ。

京都からのビリヤニの刺客、

 

「インディアゲート」

 

もちろんその名前は知っていたんですが、食べたことがないんじゃなにもいうことができないもんね。もちろん食べるんです。この前にハンバーガーJB’s TOKYO ミヤシタパーク店プレオープンで、さんざハンバーガーでお腹が膨らんでるけど、食べるんです。

食べてみたらナンジャコリャ。食べる前と同じなんだよ。なにもいうことができないんであるよ。すごくて。おもしろくて。困ったもんです。

最近意識して「現在のカレー」を遠ざけています。色々食べて経験を積むのはいいのですが、その幅が大きすぎて世の中にある本来の「カレーライス」が見えづらくなってきていると感じているから。もう少し細かく言えば、家庭の内食カレーも少しづつ変わってきており、それどころではなくダイナミックに外食のカレーの外縁は広がっているのです。いい事だとおもう。が、忘れられてはいけないものもあるよね。そういうものはわたしが積極的にピックアップしたい。そう思ってます。

10年言い続けてきましたが「まずはカレーライスとアジアの郷土料理をカレーという一つの枠から外してやってものを考えないか」という話し。その後に改めてカレーという偉大なカッコの中にもう一度収めてやればいいでしょ。そうするとわかりやすいし、色々な線引きが明確になるはずです。

が、そういうものを超えてミクスチャーが起こりつつある、カレーではなく日本料理と海外郷土料理(カレージャンル)。こういう融合と消化は昔から日本の得意ジャンルでしたが、事カレーに関してはわりと完成に近くなっていたのではないかな。というのが20年ほど前の感想。そのあいだにアジアの郷土料理への本物思考から派生して「そいつをくずしてやれ」という若い世代や若い気持ちの世代のコックたちが動いたんだと思う。面白くなったよ。

それへのアンチテーゼというほどの覚悟は全然ないんだけど、任せるべきは任せられる人に任せて(あのふたりだよ/笑)わたしも我が道を行く予定であったのです。が、こんなのを食べると「おもしれえなあ、話し、聞きたいなあ」とならずにおれないよ。そりゃあそうだ、ちょっとまいった。

一瞬触れただけで感想を書くのはどうかと思いつつ。

筍と鰻がビリヤニまとめになってるのに違和感がないのには驚きました。スパイスなどの上手な強弱とバランスでいいところに着地させてあって、もはや和食的な感覚が残る逸品でした。はて、ビリヤニとはなんだったっけか、というところまで、いい意味で辿り着いていると感じるんです。これはすごい。

赤魚のスパイス西京漬けビリヤニはインドと日本の線引きができないような出汁の旨みと香り。どこまでが炊き込みご飯でどこまでがビリヤニだっけ。どちらも素晴らしいものでした。

今回の料理の話ではないのですが、ただもうわたしが至った本質のようなところでいえば、なににつけその判断基準というのは「目の前の皿の上に乗っかってるものは、うまいのかそうではないのか」これを自分に問う。それだけなのです。

ぼちぼちうんちくではなくてただうまいだけで動く時代になってもいいと思うよ。モノ消費からコト消費、その先に待っているのはもっと純粋な快楽なのではなかろうか。

知らんけど(笑)。

 

 

【追記】

バスマティミニ海鮮丼を食べなかったのは心から後悔しています。JB’s TOKYO ミヤシタパーク店のプレオープンでハンバーガーをたらふく食った後であったため、断念。それと百福のカオソーイの時間に渋谷に間に合わなかったことは痛恨の極み。なんにしろ大阪京都に行けば済むことだよね。