;)
;)
人気店。タイミングが合わないと駐車場も席も空かないようなお店。ひさしぶりにうまいタイミングで通りかかって奥さんと共に席につけました。
カレーなしよ。
これまた難しいんだよね、横並び。ストレスなく美味いものを食べるというのはなかなか大変なことですよ。勘とタイミング、なのかしらねえ。
近隣住民の覚えめでたき良店です。わたしも近くに住んでいる知人から聞いて知りました。わたしが西荻窪に住んでいた頃のこと。西荻住まいだったから、じゃああそこに、と教えてもらったんです。いまは下町からたまに思い出したように通っています。
シンプルに絞り込んだメニュー。カウンターだけの席で、カウンターだけなのにやけに広い厨房とやけに多人数の従業員。それが必要なほどやってくるお客たち。ああ、なるほどなあ。いいなあ。正しく中華食堂であるよ。なんともいい空気がありました。
「梁山泊」
というお店です。
「肉あんかけチャーハン」ってのが絶大な人気を誇る看板メニューです。これがね、うまいんだ。徹底的にメシを見せない全がけスタイルです。塩分と油しっかりの味で口に入れた時の充実感大きいもの。チャーハンは大変に上品な味に仕上げてあり、それを合わせて食べるのが実にいいんですよ。そしてその量がなかなかにたっぷりなのです。餡が最後までチャーハンの奥まで浸透していないのに感心。最後まで自由な食べ方で楽しめます。
「餃子」、意外なくらいさっぱり味で、良いものです。皮薄めで肉餡クセなく、しかし個性がありつつ軽やか。
ああ、これはちょっと止まらなくなるなあ。どんどん食べられる。おいしい。
「肉ピーマン炒め」、よかった。青椒肉絲/チンヂャオロースーですな。でもよく知ってるのとはちと違う。これどうやら肉あんかけチャーハンの兄弟のようで、肉の感じなんかちょっと似ています。味付けは違うんだけど根っこにあのあんかけの出汁と同じ感じがあるのが嬉しいやつ。これまたすごい量が出てきますが、ペロリと食べ切ってしまうんだよなあ。大ライスとしたのですが、肉ピーマン炒めとのバランスでいくとちょっと足りないくらい。おっいかんいかん、食べ過ぎだ。
しばらく行かないとふと思い出す味、それで行きたくなります。
味、と書いたんですが、思うに味だけではなくて、お店の厨房のいい空気や、おかみさんの客捌きや、客たちの期待が鍋振りの背中に集まるあの感じ、活気。それらをひっくるめてあの空気を吸いに行きたくなるんです。
いいお店ってのはそういう感じ、あるよね。
