この店の最大のチャームポイントは、チャーンのラージがあるところ。そう言い切って過言ではないと思っています。珍しいでしょ、アジアビールの大瓶。レオ、シンハーも同様です。
カレーですよ。
最近すっかり飲まなくなってしまいました。クルマで楽に移動するのとお酒を飲むのを天秤にかけると最近ではクルマの方が優先されます。楽が好き。そういう気分と体調でした。とはいえお酒は量こそ減ったけど嫌いになったわけじゃありません。お友達と飲むお酒は楽しいものです。
それで、この年末にクルマを事実上失って(事故ではない。ご安心を)お酒側からの目線で考えると羽が生えたようなもので。自由に飲み歩けるわけです。
移動の楽しみは不本意ながら、不自由になりつつもそこの部分は都バス一日乗車券に託してね。こんな具合の年末でした。
「タイランドショップ」
久しぶりになったなあ。「タイランドショップ」はタイの食材や雑多なものが揃うマーケット。その店内に小さく調理場を設けて麺類を3種ほどだけ提供、マーケットの端っこに小さな椅子とテーブルを置いて提供するというスタイルで、まことに持って現地の雰囲気だったんですが。
その後だんだんにイートインの方が注目をあびるようになって(あたしなんかも一因)少しづつメニューが増えていきました。むかしはタイ人の女の子を連れた訳アリおじさんなんかがビール飲んでて「ああ〜(察し)」みたいな感じの頃もあって面白かった。
さてまずは冒頭のチャーンの大瓶を注文して一息。ツマミ兼ディナーは
「いずみ鯛のレッドカレーかけ」
にしました。チューチーってことか。
いずみ鯛、つまりナイルティラピア、アジアの料理では定番のお魚ですね。汽水域のおさかな、鯛ほど良いものではないんですが、調理の腕前や方法で悪いものではないように着地させることができます。そのいずみ鯛を薄い衣をつけてフライにしたものをゲーンペッで和えてあるようだね。
レモンングラスの香りと甘辛な仕上げの良いつまみに仕上がってました。パリパリとした衣の食感とふわりとする白身魚の身が良いコントラスト。あ、いいな。これいいぞ。
チャーンをちょいちょいやりながら、お魚をつまみます。
ごはん、カオスエーも頼んだのですが、魚カレーフライをおかずにごはん、というよりもプリックナンプラーをもらってそれをじゃぶじゃぶとごはんにかけてナンプラメシ。たまらんのよこれが。むかしむかし、高井戸にあった頃のピキヌーの自家製プリックナンプラーで覚えた食べ方です。
なんとか今年も切り抜けられたか、と思いながら気持ちを緩めていきます。
このあととんでもないことが待ち受けており、休みだ正月だ新年だとかそんなものはすべて吹っ飛ぶのを知るのはまだもう少し後のこと。ああ~大変だよもう。