カレーですよ5209(茨城潮来 ハンバーグとカレーの店 かや)鉄板焼きのスペシャルなハンバーグ。

クルマで試行錯誤しております。約10年、新車を買って手を煩わされずに楽をしてきたんですが、今度は四半世紀ほど前の軽バンです。

 

 

カレーですよ。

 

 

いろいろと昔の流儀に体を馴染ませていかねばならないよね、古い車は。パワーウィンドウはついてるけどパワースライドドアじゃないし、集中ロックの時にウィンカーなどでのアンサーバックないから自分でドアノブ引いて確認したり。暗い電球関係をLEDにスワップしなきゃだし、エンジンも油脂類を疑わなきゃいけないから一旦リセットということで全とっかえしなくちゃね。改造だバンライフだなんてのはそれからだな。

そうはいいながら、日々クルマは必要で、そのまま乗ってます。乗りながら調整、整備。それでその中でいつもの遠出のなか、からだをクルマに合わせてやっています。茨城潮来のあたりにいました。

例によってカレーは行き当たりばったりなのですが、長くやっていると鼻が効くようになるのか、どうもなぜだか良いお店に行き当たります。今日もそういう流れにのっかりました。

 

「ハンバーグとカレーの店 かや」

 

というお店にたどり着きます。洋食店のようだな。

事前に駐車場の情報がつかめなかったんですが、たどり着いてみると向かい側に市営駐車場があり利用できました。こりゃ助かった。昼間ならここにクルマを置いてすぐそばにある稲荷山古墳群の前方後円墳を散策するのも楽しいかもね。

お店、予想に反してモダンで洒落ていてカッコいいのです。渋めのラウンジ風というかバー風というか、コンクリート打ちっぱなしのカウンターには鉄板焼き用のブースがビルトインしてあり、こだわりが見える木の床材やシックな色合いでまとめられた店内にはちょっと圧倒されました。

おもしろいのは女性店主が一人でまわしてらっしゃるので基本セルフ、というところ。注文はテーブルのQRコードを使ってwebからの注文。水やカトラリーもセルフでね、飲み物を注文したんですが冷蔵ケースからグラスと飲み物を自分で取る形。いいねこういうの。楽しいと思う。久しぶりに瓶のコカコーラの王冠を栓抜きで開ける楽しい体験ができましたよ。

スタイリッシュなお店なんだけどセルフというのがハードルを下げてくれてありがたいですね。

 

「ハンバーグカレー」

 

を注文しました。

 

カウンターの大きな鉄板で、注文したハンバーグが焼き上げられるのがすごいんですよ。例の「ステーキカバー」と呼ばれるドーム型にハンドルがついたあれで蒸し焼きにされるわけです。これはもう興奮せざるを得ないよねえ。わずかな金額のメニューなのにこれか!と顎が落ちました。

ついつい鉄板の方が気になってそっちに首が向いちゃいます。じっくりと時間をかけて焼いてくれるハンバーグ。途中途中で店主が面倒を見るわけですが、ヘラでうえから押してやると見事な肉汁が鉄板に迸り、煙が上がるのがね。すごいワクワクするんですよ。自分がこれから食べるものを大事に作ってくれている感じ。いやがおうにも期待が高まるってもんです。

 

カウンターから呼ぶ声で自分のカレーを取りに行きます。

ビジュアルはクラシックなものですが、これがなかなかの実力派。カレーソースはまったりした感じの洋食カレーで粘度高めのクラシックな豚肉と玉ねぎのカレーライス。正しい、王道のカレーだねえ。こういうのは最近都市部では逆に貴重品なのですよ。素直においしいです。

そこに乗るのが先ほどの素晴らしいハンバーグ、です!細かめの挽いた挽肉の甘みがほんのりと出る、表面香ばしくカリッとさせてあるおいしいもの。下味も上品なんだけど薄すぎず、ソースなしでも美味しく食べられる調味がほどこされています。これは良ハンバーグだ。大変素晴らしい。おいしいなあ。

なんだかあんまりハンバーグが美味しすぎてカレーを一緒に食べるのが惜しくなってくるんだよ。これ、わたしのいつものやつきたな。カツカレーが苦手なのはカツもカレーも好きで両方混ざっちゃうのが勿体無いという理由なんです、わたしの私見ですが。それで、そっとハンバーグの上のカレーをこそぎ落としてごはんの山の奥に移動させてあげて、と。ハンバーグライスとカレーライスとを分けて楽しみましたよ。うん、これが好みだぞ。

とてもおいしかったことを店主にお伝えしました。少しお話しを聞くと、なんでも旦那様が亡くなってメニューを絞り、お一人で回しているのだとか。うむ、なるほど。だからQRコード注文とセルフで料理をとりにいくスタイルなのだね。これはスマートだし納得がいく。今っぽいと思います。これもまた一つのフードテック。

 

こういう店は応援せねばいけないな。