洋食店と洋定食屋の違いはなんだろうとよく考えることがあるんですよ。思うに「箸と味噌汁」なんではないかしら。どちらも扱う料理は「洋食」なんですが、定食屋とレストランはやはり別なのじゃないかなと思います。どちらも好きです。
カレーなしよ。
それで、どちらもわりとよく行くんですが、その中でいくつか見えてくることがありました。
・ごはんが茶碗、ないしどんぶりで来るか、皿に乗ってくるのか
・味噌汁がつくか
・スプーンフォークなのか、箸オンリーなのか
線引きは明確ではありません。けどここら辺の要素を見ていくとその店が洋食店(=レストラン)なのか洋定食屋(=キャンティーン/食堂)なのかが見えてくるような気がします。繰り返すんですが、どちらの業態も好きなんです。
千葉千城台で、
「ポリネシアン」
という洋定食屋に出会いました。いい店だったな。
千葉若葉区の千城台あたり。モノレール沿いの千城台から千城台北あたりが商店やショッピングモールがあって少し盛り上がってる感があります。千城台はモノレールの終点です。ここ「ポリネシアン」はそこらへんから少しはずれにあります。御成街道から1本入ると大きな林があってその手前。落ち着いた感じの場所ですね。看板は、ちょっと見つけづらいかな。
シンプル、さっぱりしたインテリアは居心地がよく快適です。テーブル席だけなので一人でランチタイムのピークなんて時は少し気がひけるかなあ。相席でもいいと思っていますけど、お相手がそう思うかはわからないからね。そこはお店のホールを仕切るねえさんにお任せです。幸いちょうど席を立つ二人組がテーブルを開けてくれました。
カレーがあるんだよな。あるんだけどさ、ほかの定食に気持ちを持って行かれました。カレーは宿題にすることにしたよ。日替わりが6種もあって、それ以外に定番のメニューもたっぷりあります。選び放題です。
「焼肉&ハンバーグ」
といういかにもダメな感じ(メニューじゃなくこれを選ぶわたしがダメ)のチョイス。仕方ない。そんな夢のような組み合わせ、避けて通れるわけがないんです。
まずはハンバーグ。つなぎがちょいとねっとりする個性的なハンバーグです。あんかけ風のソースは甘く仕立てていないのもおもしろいな。焼肉は生姜を控えた生姜焼きといった風情。これもいいですねえ。1切れ乗ったトンカツに驚かされます。肉&肉なのにもういっかい肉でトリプル肉か。うはは、すごいなこれは。
向かい側では近所のおばちゃん4人組がビールを開けています。ああ、うらやましい。
こういう強めの味の定食にビールという組み合わせは満足感が相当なものだよねえ。うらやましいぞ。
そのねえさんがたのテーブルはのぞくとして、お客さんの回転ははやいですね。お客たちはみんなものも言わずに猛烈な勢いでメシを掻き込んでは支払いを済ませてさっさと出ていきます。その感じもいい。かっこいいぞ。正しく、メシ屋なのですよ。こういうお店が好きだねえ。
ホールの女性もキリキリと動き回って小気味いい。会計の時は気遣いもくれてうれしいかぎりです。
宿題のカレーを片付けに早々にまた来なければね。