わたしのセイコーマートへの愛は道外の人間としては存外に大きなものがあると自覚しているのであります。いやほんとうに。
カレーですよ。
都内であるからして近くに住んでいるわけでもないわけですが、東京に一番近いセイコーマートとして埼玉八潮の「セイコーマート ほしの店」を認識し、足繁く通っているのです。
そしてせっかく「ほしの店」まで来てるんだから、と「草加マルエー店」、「はしもと店」とどんどん足を伸ばし、埼玉の奥へ向かうわけです。「久喜下早見店」なんてんのもあるんですが、埼玉奥地には向かわず本州のセイコーマートのメッカである茨城に向かうんです。「坂東長須店」なんか行ってみたり「常総鴻野山店」まで足を伸ばすかな、おっと、そのすぐそばに「常総本豊田店」あるからついでに行っちゃうよね。「つくば今鹿島店」から「土浦大畑店」、ここもよく行く「阿見岡崎店」を通って「石岡ばらき店」「南台店」「石岡東光台店」を一気に3店ハシゴして。
えいやっと「茨城空港前店」と「エアポート茨城店」に寄って道産牛乳使用のアイス食べながらファントム眺めて「ながす店」目指して。気がつけば辿り着く大洗のフェリーターミナル。あとはフェリーを降りれば「セイコーマート 苫小牧元中野店」に到着であるよ。北の大地、セイコーマートの母なるフィールドに降り立つんであるよ。もうね、それくらいすき。
そうやってセイコーマートのハシゴをするんであります。あまり意味はないかもしれないけどさ。でもなんかね、ハシゴしてしまう。あまり繁華街とは言えない場所にぽつぽつとセイコーマートがあって、ちょいと薄暗いロードサイドに鳩、、じゃないよ、フェニックスの看板にぽっと火が灯っているあの風景が見たくって、何度も繰り返してハシゴをするのです。
で、そんな夜。
「セイコーマート はしもと店」
にひとりでいる夜。カレーを食べて帰ろうと思ったのですよ。そう、セイコーマートには「ホットシェフ」と「イートインコーナー」があるからね。レストランとして使えるわけであるよ。
現在「次世代型店舗」が拡大しているのだそうです。ホットシェフの売場の充実とイートインコーナーの標準実装が「次世代型店舗」の特徴。イートインコーナーは店舗と共通するデザインながら間接照明や落ち着いたカラーで別のカフェ空間という雰囲気も作り出すことに成功していて使いやすく快適なのです。
面白いのは入り口で、通常のコンビニエンスストアの入り口然としたメインの入り口と、カフェスペースと販売スペースの境目にカフェの入り口ですよ、的にサブの出入り口が作ってあるのも特徴的でおもしろいね。店前に止めた自分のクルマを眺められるのもちょっとうれしいのです。
さて、カレーだよ。いま店頭展開しているのが
「道産ほたてのカレー」
です。「北海道産ほたて使用」の黄色いステッカーが目に眩しいぞ。
カレーソースはちゃんと辛さがあって(中辛程度)ピリリとくるのがいい感じ。とろみつきすぎず、食べていくとだんだん頭に汗かく辛さの具合はなかなかにいい塩梅で、味的にはキリッとした印象。なかなか悪くないねこれ。
道産ほたて、流石のクオリティです。粒が大きくきちんとしてるねえ。おいしいぞこれ。美味しいのでカレーと合わせるのはちょっと勿体無い感もありました。とはいえ安易な揚げ物ではないトッピングのカレーはやっぱりうれしいもの。満足感がありました。
ついついおにぎりも食べてしまうんだよな。食べすぎであるよ。が、仕方がないのです。だってセイコーマートのおにぎりは、旨い。ホットシェフの什器に入った店内調理のあったかおにぎりはたまらない。しかたない。北海道に半月入ったときに期間限定でやっていた秋刀魚のおにぎりはいまだに忘れられないくらいの美味しさで、どうにもこう、あの成功体験を忘れられずについついおにぎりを買うのです。
定番なら「ベーコンおかか」と「チーズおかか」がすきでしかたがないんです。狂ったようにハシゴをする話しを冒頭に書いたのですが、あれは、実はおにぎりなんだよ。欲しいおにぎりが売っていないと「では、次の店にはあるんではないか?」など思い込んでどんどんハシゴを重ねるわけです。そういう魔力があるんです。
とにもかくにもセイコーマートが関東にやってきてくれて、もう感謝という言葉しか浮かばないのですよ。
ありがとう、ありがとう。
しかし本土(この場合北海道の意味)に行って食べたいぞ。