【レビュー/車中泊】セルタン 車中泊ソファマットレス カバーリング SS 楽しい車中泊。軽バンで寝るならこれ一択!

 

良い買い物をしてしまったのです。またひとつ、クルマの中で寝るのが楽ちんになってしまったよ。

 

クルマが軽バンになってから寝ても覚めても寝ることばかり考えていました、クルマの中で。それで、いろいろと自分なりの快適を探してきたんですが一旦終着点が見えました。

キャンピングカーは欲しくないんです。走行性能が落ちたりアベレージスピードが低くなるのはやなのでそっちのセンはなし。そして車中での仮眠についてはもっと快適にしたい。クルマの中で暮らしたいのではなく、クルマの中で眠りたいのです。この違いを意外とわかってくれない人多いのよ。

つまり床下ミッドシップ軽バンのアクティ、バモス系を車両として選び、車中はあまりいじらずにさらりと車中泊用品を載せるだけで済ませるというやり方。これが今の自分の環境でのベストなんです。バモス、よく走るよお。挙動も変じゃない。

そういうお題を持って探していたら、ちょっといいソファベッドというか、マットレス兼ソファのようなものを見つけたのです。しかも理想の幅、60センチ。これ、なかなかないんだよねえ。

 

「セルタン 車中泊ソファマットレス カバーリング SS セミシングルサイズ PVC ブラック」

 

というもの。

なんでも軽バン車中泊YouTuberと共同で企画したもののようで、なるほど痒い所に手が届く、というようなちょっとの工夫、ちょっとの調整が効いていて軽バンでの使い出がとても良いんです。期待の3倍良かった。

コットなどだと60センチ幅は頻繁に探し出せるんです。特に安めのコットは60センチというのがスタンダードで。ちょっと狭いと感じる人もいるかもだけどこういう厚手でアウトドア寄りというよりもインドア向いてる製品だと60センチ、意外と狭く感じない。あらら全然快適だ。

アウトドア用のマットとかだと毎日睡眠に使うレベルというのにはちと足りないものしか出てこなかったし、これ、いいな。

いつぞや北海道を半月、クルマでほっつき歩いたことがありました。よくあるホームセンターのお昼寝敷きマットみたいなやつと毛布やらなんやらを床に配して掛け布団をかけて寝たのですが意外なくらい快適で、半月のあいだ、宿不要となったんだよね。あの成功体験があって、その時の車は先代のハスラーで、今回軽バンにして荷室容量が大幅にアップでこのマットと共にあれよりも楽になるのではないかと想像、期待していたんですが、期待値超えてくるなあ、これ。

届いたダンボールは予想より小さかったですね。ぎゅぎゅっと丸めて入ってました。組み立て簡単。4つのスポンジマットパーツをPVCのカバーに入れてやってチャックを閉めるだけ。縦横を間違わなければ楽勝です。小さくなって入っていましたが膨張がきちんとすぐになされてスカスカだったりせずに綺麗にカバーの中に収まりました。中1日でかっちりと膨らんで全く問題なし。

 

 

ホンダのアクティバン、バモスシリーズには車中泊に関してのちょいとした弱点があります。

ひとつはフルフラットと言いつつ少し段差ができてしまうリアシートのダイブダウン機能。これがあるだけでも御の字なんですが(アクティバンなんかだとリアシートが昔ながらのフロントシート背中に立てるタイプで荷室長が短くなってしまうやつ)、それはさておき1〜2センチの段差というのは意外と寝転がったときに気になるもの。

そこはまあ敷物などでも調整できる範囲かとも思いますけど、問題はリアシートの固定用アンカー。こいつがねえ、荷室の中途半端な位置に左右一対、鎮座。薄いマットなどだと明らかに背中に違和感を感じるわけです。その存在感は大きい。車種によってはこのアンカーを床面へこましてその中に取り付けてフラットを確保してるのもあります。

で、どうしようかと思っていたんですが、ゆくゆくはコンパネとかで2〜3センチの床の底上げやるかあ、とね。ところがこれ、セルタン 車中泊ソファマットレス SS」を敷いちゃえば段差とアンカーが気にならなくなっちゃった。2つのネガティブポイントいっぺんに解消、なのです。いやホントに。

厚さ10センチのスポンジが段差とアンカーをカバーしてくれます。もちろん厳密に水平にはならないわけですけどこのままでも十分いけるよ。いや、十分以上。

 

しかも今回、値上がりの前に買うことができたんですが(そりゃ値上げした方がいい。石油製品やらなんやら全部コスト上がってるんだからさ。値上げ当たり前だから)カバーに新タイプが追加されて、それを買いました。今までのシャギー的な、というかベルベット的な手触りの布も悪くなかったんですが、黒のPVCレザーのカバーになって高級感が出たと思う。ちょっとうれしい。手入れも面倒がないんです。よだれをたらしても中性洗剤と布があれば済むからね。この表皮はインテリアとしての収まりもいいと思う。

正直アンカーの出っ張りがクッションの底を擦っているのは心配なところ。カバーが破れたりスポンジが変形したりしそうなんである。でもさ、年間で何回クルマで寝るんだよ、と考えるとそんなに手間暇かけなくてもいいじゃんさ、と思い至るわけです。何かあったら買い直せばいいしね。10万円するベッドキットとかいらないし、あの手の底上げで寝る場所が高くなるのイヤなんだよね。あくまでクルマの底の方で寝たいの。なのでこれがいい。

 

快適快眠。いやーこんなにいいとは思わなかった。