いつもおなじことを思うんですよ。「よこすかカレーフェスティバル」には圧倒されるんです。
カレーですよ。
先日、2日間、5万人という動員数をもって「よこすかカレーフェスティバル」が閉幕しました。
あいかわらず、まったくもって圧倒的な動員力を持っています。
そういう数字、規模ももちろんそうなんですが数々のコンテンツがこれでもかと盛り込まれており、密度が高い、濃い、というのに圧倒されます。ちょいと濃すぎる?と思うこともありますが、それぞれの客がコンテンツを選んで自由に楽しめる空気があるのはさすがと感じます。
なんというのかな、これはバランスかしら。イベントとしての規模とテーマとイベント内コンテンツの充実、融合が他にない空気を生んでいるのだと思うんです。
そりゃあ当たり前だよねえ、なにしろよその地方自治体からの視察多数。さもありなん、です。他の地域おこし、地域活性を担う担当者が真似したくて仕方なくなるに決まってます。
とはいえ「ヨコスカだから」という部分も大きくあるので簡単じゃないんですよ、マネするの。いわゆる軍港であること。これはなかなかね、真似ができる地域が限られます。自衛隊と地元商工会議所との良好な関係も注目に値するところ。
自衛隊も各基地のある地域とのつながりを大切にするわけなんですが、もう一歩進んだつながり、取り組みが伝わってきます。自衛隊、軍港と相性のいいカレーというコンテンツをメインに持ってきているのも強さの理由。組み合わせの強靭さ、すごいよね。
そこに映像コンテンツ、アニメーションなども絡めたり(ex:ハイスクールフリート)、カレーではない観光イベントの時にアニメーションやゲームなどコラボの経験の蓄積とフィードバックがあるのも強いんです。いろいろと相性良い要素が集まった感があるねえ。自分の地域の強みをきちんと把握し、そこにやはりアップデートされた今使うべきコンテンツを適切に当てて行っている。これは一朝一夕ってわけにはいかないものがあります。
官民足並みを揃えている部分、市観光課が力を入れ、尚且つ継続的に維持している点、なにより地元商工会が前のめりなところが垣間見えるのも素晴らしい。
なかなかこれを真似するのは簡単ではないはずです。
とはいえカレーというのは人の目線の高さを綺麗に揃えてくれる素晴らしい食のコンテンツです。
自治体が大いに利用して盛り上がっていくといいですね。