むかしむかし、秋葉原での食事ってのは選択肢が多くなかったんです。いや、ごく少ないといってよかったんじゃないかな。
カレーなしよ。
だから地域的にギリ、交通博物館越えの「トプカ」へいくも食べ終わってアキバに戻らずとか、アキバを出てお茶の水でカレーを食べるとか、もしくはそのとても少ないアキバ内選択肢から選ぶか、でした。
アキバの中で、となればわたしはもっぱら「ラホール」、「ベンガル」、洋食の「ブラウニー」たまに
「サンボ」
という繰り返しだったよなあ。
久しぶりに「ラホール外神田店」のお休みにあたりまして、久しく食べていなかった「サンボ」の牛丼を食べるか、と「ラホール」の向かい側の黄色い看板の暖簾をくぐります。実際には暖簾はないんだけどね。言いまわしってやつです。
券売機で購入、買ったのは、
「牛丼並 みそ汁 玉子」
久しぶりのサンボの牛丼、ちょっとうれしくなるな。大手3社よりもお醤油の風味が少し前に出る感じもいいし、テーブルの生姜の強さも好み。ちゃんと「サンボの牛丼」という満足感があるのです。個性は大事だねえ。
気のせいか、それともわたしが歳をとったからか、昔の殺伐とした空気は感じなかったな。なんでかな。
そうそう、お店ではね、こちらがにこやか楽しければ店も穏やか、といつも思っているんです。
殺伐とする理由がないよね。