新聞に包んである焼きそばってのはちょいと魅力的だと思うんです。そういうのも随分少なくなったよなあ、とも思います。
カレーなしよ。
なにかで見かけた「新聞紙に包んである焼きそば」。あれを食べに行ってみようと思ったんですよ。いいなあ、とおもってね。
千葉八街のびっくりするほどなにもない細い一車線の街道沿いに、びっくりするほど飾りっ気ない、のれんが出ていなければ通り過ぎてしまうであろうお店があります。ところが行ってみると駐車場は結構な数のクルマで埋まっていて、いろいろおやっと思わせるところがあります。
なるほどそうかあ、人気店なんだね。
「白井やきそば」
という屋号です。
結局新聞紙に包んでもらうのはやめて、お店で食べることにしました。お店、いい感じなんだよ。
まったくもって愛想のない四角いお店で、それがすごくいいんです。カウンター少々とテーブル席。懐かしい感じの会社なんかによく使われていた蛍光灯2本を装着する天井照明。飾りっ気ない窓と扉。そういう感じで、しかし大人気。こういうお店はが本物なのだな、と伝わってきます。
店主も淡々と奥から麺をつかみ出しては鉄板で焼きそばを焼いています。シンプルで、それ以上必要ないというミニマル感がただよい、こういうのが好きな人にはたまらないのではないかと思います。このかんじ、わたしは好きだなあ。
焼きそばもいい。うまい。いいねえ。これだろ、食べたかったのは、と言われているようなスタンダードで納得がいく味。
これだよねえ、こういうのでないと。