カレーですよ5309(千葉東金 ターリー屋東金店)ターリー屋のロードサイド侵攻がはじまった。

まさか「ターリー屋」のロードサイド店が増えいているとは思っていなかったんですよ。ちょっと驚いた。

 

 

カレーですよ。

 

 

「ターリー屋」のイメージはどちらかというと郊外型ではなく都市型だったりビルインのタイプの店が多いというものです。雑居1階路面店とビルインが多いんじゃないかな。たとえば路面だったら本店や御苑前店。マンション1階の大森店とか。ビルインだったらセンタービル店やコモンゲート店、新宿フロントタワー店にはわたしの写真をフィーチャーしてもらっている立派なカウンターがあります。

気になって調べてみたら、千葉県内はじめての出店となった

 

「ターリー屋東金店」

 

がロードサイドの一棟建タイプの1号店のようです。去年末にオープンしました。そのあと今年の春に東千葉店、続けて厚木荻野店がロードサイド店として次々にオープンしています。つまり「ターリー屋東金店」ロードサイド店のアーキタイプとなったようす。インテリアなども東千葉店、厚木荻野店に踏襲されているようです。

 

まずね、カッコいいんです。

外房線沿いの国道126号線を銚子に向かって走るそのロードサイド。

 

夜訪ねて行ったのですが道沿いに大きく輝くオレンジ色のお馴染みのロゴマークが近づいてくるのはなかなかにスリリングな体験。うむーなんか感激だ。あまりにカッコよくて何度か通り過ぎながら行ったり来たりして眺め(笑)お店に引き返しました。

さて、もちろんここは「ターリー屋」、勝手知ったるホームみたいなもんです。そう言いながら何を頼むか迷ってしまうのよね。「ターリー屋」、よくあるインドレストランとはメニュー構成が違うのです。

「ターリー屋」は「ターリー屋」であって単純にカレー屋ではないのです。あくまで定食の店なんであるよ。だから「ターリー屋」、ターリなわけです。メニューを見ればわかると思う。よくあるインドレストランだと前菜、カレー、パン類とごはん物、ドリンクなどいう構成になるでしょ。メインディッシュのカレーを選んでそれに合わせるパンなりごはんなりを選び、という流れだと思うんですが、それとはちょっと違うんだよね。

 

 

「ターリー屋」は定食にフォーカスしたメニューで、その中に2種類とか3種類とかカレーが含まれますよ、カレーの種類はどうしますか、という感じであくまで定食の中の構成要素としてのカレーという立ち位置姿勢を崩さないんです。これが独特の面白さを生んでいると思っています。

さて。迷ったわりにはついついいつもたのんじゃうあれ。

 

「ゴルゴンゾーラチーズナン&プレミアムバターチキン」

 

のセットに決めました。とにかく危険なメニューでね。

なにが危険って、ここのゴルゴンゾーラチーズナンはなんというか、中毒性がある危険なもの。蜂蜜もセットされてくるのがまた危険。

青かびチーズ独特の香りと味に蜂蜜を加えてやるこの「やっちゃった」感。あまじょっぱとカビチーズの複雑な味のコンビネーションはもはや背徳感さえ感じるものです。ああ〜たまらない。本来カレーが主役のターリです。しかもカレー、スペシャルバターチキンであるにもかかわらずそれを喰ってしまいそうなゴルゴンゾーラチーズナンの存在感、主役感。

誰が言ったか知らないが、言われてみればたしかに、、の「ナーンはカレーを乗っける台である」という誰かのことば。あれだよ、アメリカ人がよく洒落で「ホットドッグはケチャップとマスタードー食べるための台なのだよ」など嘯くあれ。その台が主役を喰ってしまっているんです。そしてどちらも同じように主役を張れる実力があります。もちろんです。わたしはバターチキンはシチューだと思って単独で楽しく啜りました。これまたたまらない味でねえ。

プレミアムバターチキン、やっぱりうまいのですよ。なんというのかお菓子っぽいの。うむ、なんと表現しようかしら。いつだか書いたんですが、あまからのみたらし団子を食べる感覚と似ていると思っています。食事なのにおやつっぽいというべきか、その逆か。嗜好品の域なのです。アングロジャパニーズインディアンとでも呼ぶのがいいのかもしれないよ。

 

そういう諸々から、インドカレーが食べたい時と、ターリー屋のカレーが食べたい時があるんです。もはや別枠なのであるよ。そうやってたどり着いたターリー屋の料理を食べるとやっぱりにやけてしまうんです。突き落とされて、クルクル回りながら「だよねー」って呟きつつ落ちていくかんじ。どこに落ちるのかって?そんなもの天国に決まってるでしょ。落ちたと思ったら昇っていたのです。

 

東金店、おもしろかったな。店員さんたちがいい感じです。楽しそうに仕事をしているから。すんごい帽子かぶってるひともいてインド本国なら噴飯ものかもしれないけど、それをわかりつつショーアップを淡々とやってるのがカッコいい。やっぱり時代は2回転くらいしての今なのだなあ。

インド人家族が食べに来ています。すごい頼んで楽しそうに食べてる。近隣にインネパ店などあるにもかかわらずこっちを選んでるの、すごいよね、面白いよ。

それはつまりLAあたり在住の日本人が意外とカリフォルニアロールとか気に入っちゃって韓国人とかネパール人がカウンターにいる寿司屋に通って「いやだってうまいし」って呟きながら食べてるのと同じようなものなんじゃないかしら。

世界は良くも悪くも均一化しているのです。