カレーですよ5361(千葉佐倉 ザ・スパイスクラブ)サダフ思い出すなあ、と思ったら。

おや、この店はなんだろう。そう思ったのがはじまり。通りがかりだったんですが、なんだか立派。立派でかっこいいお店。

 

 

カレーですよ。

 

 

居抜きが多くなったっていうのもあるけれど、日本のインド亜大陸周辺料理のお店でハッとする物件を見かけたりすることが多くなりました。なんというのかな、それっぽくないというか、垢抜けてたり、奇跡的なバランスで最先端っぽくなったり。おもしろいです。

このお店もその立派さ加減がちょっと面白いな。カジュアルな感じの、ちょっと海沿いにありそうなサーフスタイルとでも言えそうなテラスとガラス張りのファサード。およそカレー店的ではないわけです。

名前は

 

「ザ・スパイスクラブ」

 

うん、なんかこの外観で「ザ・スパイスクラブ」という店名はなんだか納得できる。わたし的にはちょっと軽い感じに思えるんだよね。80年代的っていうか。そのなまえが外観の雰囲気とちょうどよくフィットしている感じがありました。そしてオシャレ外観とスパイスクラブというキーワードがちょっと混乱もさせるわけです。なんか、どうなの?どうなんだ?

カッコいい外観から食堂ではなくレストランという風情が見えます。入り口のフロアが乾物などのマーケットになっており、1、2階兼用のモダンなレジカウンターが入り口正面に。その脇の階段を上がると中二階的な高さにメインのフロアがありました。なかなかに快適です。ボックスシートに深々と腰を落として、さて。

 

おや、メニュー、ランチはブッフェなのね。いいんじゃないかな、ブッフェ。内容はカレー2種、スープ、サラダ、ナーン、ごはん2種。ドリンクも飲み放題で含まれてます。これで1400円でちょいとお釣りが戻るのは、十分なお得感あり。

席についたんですが、なんだろう。こう、なんというか不思議な既視感があるのです。ブッフェのスタイル、料理の内容、味、うまいラムやマトンの挽肉。そしてインテリア。ちょいとゴージャスで、ふと気がつけば天井にハニカムの装飾。このフォーマットは、、、あ、あれだ、あそこ。「サダフ」の感があるよ。ああ、そうか、サダフっぽいんだねこれ。

サダフ感をどこかに残しつつ、親切な若い美女のホール担当に説明をもらいました。カレーは2種でダール、ゴーヤとマトンのもの。パキスタンやインドのスタイルだそう。では、ブッフェを楽しみましょうか。

ナーンは丸型で焼きたてを持ってきてくれました。これがなかなかに美味しかったのです。

温かいうちに食べるべき。温かいうちならば上手に真ん中を裂いてフィリングがしやすいからね。

カレー、まずはダール。これはダールタルカでしょうか。食べ応えがある濃厚なものでなかなかによいお味。ゴーヤとマトンのカレー、これクセになるな。ゴーヤの苦味が効果的で肉の重たさを帳消しにしてくれてどんどん食べられるんです。これはいい。

特筆は、お肉。カバブがあるんですがこれがえらく旨いんだ。よくある町場のケバブスタンドのあれとは根本的に違うやつ。ミンチを串にぐるぐると螺旋状に巻きつけていくスタイルのようで、そのお肉自体が大変香り良くジューシー。いやあ、これにはまいった。ちょいと辛め、強目のスパイス使いも素晴らしい。

野菜と一緒にナーンにサンドするとたまらぬ旨さのサンドイッチが完成です。いやほんとにたまらない。

ごはん、うれしいなあ。ポロとかプロフだよね、これ。薄茶色でマトンを炊き込んであります。お肉とスパイスのにおいがふんわり、軽くてふんわりの炊きあがり、いうことがないなあ。すごいうれしい。ごはんは2種あって、これとサフランライスがあります。サフランライスもオレンジのグラデーションが美しい本気のやつ。ワクワクが止まりませんなあ。

サラダも質の良いフレッシュのものが食べ放題で大満足。野菜、大事です。それとスープはちゅかの卵スープ的なやつ。中東チャイニーズな感じがいいですな。例の「ホットサワースープ=サンラータン」にも通じるところがあります。

ソフトドリンク、サーバーからコーラでもジンジャエールでも。こちらもインクルード。いうことがないねえ。

ホールの奥にはファミリールームがあるのがムスリムレストランらしさ。なるほど、いろいろと納得がいくね。

あとで調べてみると2024/02にオープン、なんでもサダフにいた人が独立開業したらしいです。

サダフの秘密の花園的隠れ家感と異国感も捨て難いんですが、ここ「ザ・スパイスクラブ」のオープンな感じと明るい光が入るマーケット、若いお嬢さんのこなれた日本語の接客、比べ難く魅力的。

またきます。