深夜、いや、早朝か。世の中的には。
カレーですよ。
わたしは夜の続きとして午前4時台は深夜と決めているのです。いや、深夜といたしたいというわたしの希望です。夜の方が好きだから。朝は嫌いだよ、どうもなにもかも照らされるってのは苦手なようでね。まさに白日のもと、というやつです。
深夜4時44分。頭はバカになっています。脳活動の限界を越えていたんだな。今日もずいぶん長く遠くまで走ったからね。小腹が減ってさっきサンドイッチを食べたのです。なのにどこをどう間違えたのか、今ならあそこがやってるな、とか考えるわけです。
「富士そば」
に辿り着いたよ。
門前仲町はパーキングメーターがずらりと通りにあって、いつも満タン。でも深夜なら空いています。
夜中にそんなに食うもんじゃない、ともどこかで思うのわけですが、いや違う、もう朝ではないか。朝飯を食って寝よう、など完全に頭がバカになっているわけです。朝が嫌いとかいってたのにね。色々言葉として整合性がないわけです。それに気が付かない。ダメらしい。
いいアイディアだなあ、富士そばで朝メシ。寝ぼけたことを考えてます。あんなに朝が嫌いだといっていたくせにねえ。そしてバカなのでバカなものを頼んでしまうわけですよ。富士そばとくれば蕎麦屋のカツ丼に馬鹿正直なカレーライスをかけてしまったというあの代物。福神漬けの赤色までもがダサいあれ。
「カレーかつ丼セット」
です。バカメニューです(ほめてる)。
しかもそばセットにしてしまっているわけで。完全にいかれているな。深夜であろうが早朝であろうが4時40分にこれを頼んでしまう脳みそ。ちょっと誰か助けてあげてほしい(他人事)。
ニッポンには「ダサくキメる」という文化があるんです。主にヤンキー界隈なんですが、小さなコミュニティの中で「〇〇がダサカッコイイ」という決まり事ができるわけですよ。おもにパイセンが生み出すんです。そうだよねやっぱり。
初めはおふざけで、うっかり舎弟がマネをして「〇〇先輩がやってんだからカッケーに決まってんだろコラ」みたいなところから始まって。それがコミュニティ全体に行き渡ります。そんな中でたまにではありますが奇跡的に全国に広まるアイテムなんかもあってね「オレのスケのサンダル〜!」とか言って(作品の時代背景と世界観に配慮して当時の話し言葉を正確に再現しております)オンナものの小さいサイズのピンヒールをわざと履きづらそうに履いたりしてイキがっているにいさん方も多かった。あれはなんだったのか。いやほんとわからない。
そういうカルチャーの中ニッポンでは「ダサくキメる」という文化が根付いたわけです。
「カレーかつ丼」という食べ物も何かそれに通じるものを感じるのです。「ダサいだけど、なんかいい」。これでですよ。
やっぱり明け方は脳も筆も胃袋も、どうかしているな。
ああ〜東西線の駅、あいちゃったよ。始発かあ。
夜が終わっちゃったなあ。