地鎮代謝が少し見える西葛西界隈。西葛西はメディアがインディアンタウンと呼び始めて久しいですが、初期の頃はそれほどインドレストランや食料品店などは多くなかったんだよね。
カレーですよ。
実は高円寺も「日本のインド」と呼ばれて久しいですが(©️みうらじゅん)あれはニュアが違ってて、カレーやがいっぱいあるインドではなくて混沌の部分を拾っています。インドストランはそれほど多くなくカオスの方の意味だったのよ。
それで、西葛西。現在では名実共に「日本のインド」になっており、人が期待するイメージのインドレストランの集積地になっています。その中で新しいジャンルのお店や店の入れ替わりなど新陳代謝も起こっているようです。
ここ、
「ワタンインディア」
は界隈のインド料理店にはあまりないファミレスを謳うインドレストラン。インドレストランでも看板にファミリーを掲げる店は少なくないですが、パッケージがちゃんとファミレス風になっている所は珍しいな。
ボックスシートと大きな明るい窓はたしかにファミリーレストラン風。あまりインド民芸調を押し出さないところも頷けます。メニューなどもサラダやスイーツを推しており納得。しかしそのメニューの内容はジャレビにラスグッラ、グラブジャムンとくるわけです。ああ楽しい。
ランチのセットは定番的なセットが多いですね。しかしグランドメニューにはビリヤニとプラオの種類がちょっと異常なほど豊富だったりでなかなかに面白い。見どころ満載です。
さてランチを注文。さらりと食べようと考えミニマムなセット、
「日替わりカレーセット」
に決めました。
カレー、サラダ、ナーンかライスというシンプルなもの。飲み物もつきます。これで750円ってんだから驚かされるなあ。大変お手頃です。日替わりはほうれん草チキンカレーのようでした。図らずもシャツとのカラーコーディネートとなったよ。そっか、迷彩のジャンルの中でサーグとかに似たやつあるよなあ。
こういう流れでないとわりと自分からは頼まない緑色のインドカレー。なかなか悪くなかったのです。たまたまなんですが、当日のシャツとカラーコーディネートになっちゃった。なんかおもしろい。そうか、サーぐとか迷彩色に通じるものがあるねえ。
ホールの店員さん、親切だなあ。細やかに気を遣ってくれます。わたしが選んだ窓際の細長い席、日差しがきつくて暑かったんですよ。他の席が空いたところですぐにこちらはいかが、と笑顔で勧めてくれました。こりゃありがたい。甘えましょう。
なるほどさすが、ファミリーレストラン。そういう気遣いもちゃんとありました。夜、グランドメニューも試しに来よう。