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面白いカレーを食べたんですよ。いや、カレーか、カレーでくくっていいのかこれ？とにかく印象に残ったひと皿です。
カレーですよ。
あいかわらず行った先で行き当たりばったりやってはカレーに手が届かないなんてことが多いのです。別にそれでいいと思っています。計画を立てて何処かを目指していくよりもおもしろい出会いや驚くひと皿が待っていたりするからね。そういうものを含めて楽しいのがわたしのカレー。そういうのを気に入ってやっているのです。
で、浜松の沿岸部から離れた場所にいたのですが。やっていない、予約必須、それはわかってはいたんですが一度見るだけでも見てみようと思っていた「ボンベイ庵」。場所の確認と外観などみられて満足。さてここからがわたしのカレーです。
またてきとうに地図をながめまわして見つけたのがここ。いかにもジャパニーズクラシックとかオーセンティック喫茶店タイプとかが出てきそうな名前なんですよね。よし、ここだな。ここに行こう。こういうのが好きだもん。
「ちゃこのカレー」
です。
気がつけばある程度、いや、もう十分行き渡ってどんな小さな私鉄の駅でもね、たとえ駅などなくてもインドレストランのひとつやふたつ、どこにでもある時代になりました。だからジャパニーズオーセンティックやクラシックが輝く時代になったとも言えましょう。そう思ってます。長く真面目に続けてきたカレー専門店がこれから光を増すはずです。
そんなことを思いながら「ちゃこのカレー」にたどり着きました。カウンターだけのこぢんまりしたお店。厨房の位置が高いのがちょいと変わっているな。多分ご店主でありましょう、ちゃこさんであろう方は金髪ショートのかっこいい女性でした。
メニューを見ます。「カレーライス（ふつうのカレー）」という表記がかわいらしい。手書きの書体も好きな感じ。しかもこの普通のカレーが600円と格安でね。揚げ物のせやオムレツ乗せなど定番が続く中、カレー焼きそばなんてのもあって心が動きます。そういうのもいいなあ。
おや、ダブルカレー。欲張りなわたしの気持ちを見透かすような名前。あれ？あれ？
「ダブルカレー（やきそばとカレーライス）」
などいうメニューがあるではないですか。なんだろう、大阪的なものか。とにかくカレーライスと焼きそばのダブル、ということでありましょう。これで行くことにしよう、うん、これがいいな。
やってきたカレーがなかなかにすごかったんです。カレーと焼きそばの境目は、、、うん、ないなこれ。これがいいんであるよ。すごくおもいろいぞ。
焼きそばは正しくソース焼きそばのようで、屋台というよりご家庭的焼きそばという仕上がり。うーん、いい。そこにカレーライスがどさっと。上から野菜炒めをざばっと、といった風情。風情もへったくれもないけどこれがいい。実にいい。好きだなあ。
焼きそばかと思ったらカレーライスで焼きそばかと思ったらカレー味の焼きそばでカレー焼きそばかと思ったらカレーライスと焼きそばなんであるよ。
そのあやふやな境界線がなんとも楽しいのです。
当然ながらの腹いっぱい。運転に差し障るほどのお腹いっぱいぶりなんです。眠くなるというか、腹がつっかえてハンドルが邪魔なんであるよ。
いや、邪魔なのは腹の方か。
なんだかいい感じのものを食べてしまったなあ。
