何気ないものの大切さを何度も知るような昨年でした。
カレーですよ。
何人もの大事に思っている人が亡くなり、いくつもの大好きだった店がなくなり、胸にぽっかりと大きな穴が空いたような思いでした。「胸にぽっかり」というあの表現は本当にそうだなあ、と思い知ります。本当にそういう気持ちになりました。
それで、亡くなってしまう人には手立てはないのでとにかく会いたい人に考えることなく躊躇せず、真っ直ぐに会いに行って、会いたい気持ちを伝え、行きたかった店に考えることなく躊躇せず、真っ直ぐに食べに行ってその味を胸に刻んで。できれば美味しかったことをお店の人に伝えて。
一番大事な人は誰だろう、一番大事な店ってどこだろう。そんな意味のないことを考えるのはやめて、片っ端から行ってみよう。そうするしかやりようがないものね。そして失われた時に泣き言を言わないようにしよう。
そういう年にしようと思っています。