深夜の行動が不便になったな、と感じるここ20年です。色々な意味でね。
カレーですよ。
まず自分のこと。歳というのが大きいな。モチベーションとかえいやで動くことへの億劫さとか。それは仕方ないことで、その年齢なりのステージでやることをやればいいと思っているので特に気になったりはしません。でも夜は前より眠いよなあ(笑)。疲れが抜けていかないよなあ。
それと。
深夜という時間帯、昔は楽しかった。繁華街に行けばそれこそ不夜城で、その不夜城の隅にインド料理が朝まで食べられるレストラン、食堂なんてのがいくつもありました。大久保とか新宿ね。うれしかったね、あれは。独特の空気があって、それを吸いにいっていた感じでした。
ファミリーレストランもファミリーと銘打ちながら深夜の孤独な人たちを抱えてくれた寛容というものある居心地の良い避難所でした。
地方に行くと暴走族や街道レーサーのにいちゃんたちがちらり華をそえていたりして、あれも当時はうっとおしかったけど今になるとなんというか、わたしが好きな深夜の空気の一部だったなあ、と懐かしく思ったりします。
そうやって行き場のない深夜になっていった2000年からこっちがわではありますが、まだ最後の砦がある。あるんです。
「パトワール」
は孤軍奮闘、そういう深夜の寂しい人や空腹で物悲しくなっている人に手を差し伸べ、救ってくれます。
カーンさん、ありがとうね。大変だと思うけど、真夜中に知っている人の顔を見に行けるってものすごく幸せだし、救われる気持ちになります。
また寂しくなったら新宿のはずれにハンドルを向けてみます。