カレーですよ5391(東陽町 カレーライフ)山形の芋煮をイメージ、カレー味煮物の風情。

東陽町とか木場あたりはわたしの部屋からクルマとかバスで15分ほど。近所と言っていい距離なんですが。そんな界隈でカレーといたしましょう。

 

 

カレーですよ。

 

 

久しぶりにやってきました。ここは「東陽町で40年」でお馴染みの「ジャンカレー」の別ブランド。ジャンカレーとはちょっと違う新コンセプトの面白いものをメニュー展開しているんです。ジャンカレーは質実剛健、正しいカレーライスを長く淡々と提供し続けてくれています。

そしてここ、

 

「カレーライフ」

 

は逆にちょっとアプローチが違うモダンなスタイル。いまっぽい個性を前に出したカレーの提供を旨としているようです。なので「ジャンカレー」があってこそ、そのコンセプトが生きてくるとも感じます。

さて、券売機前でちょっとキョロキョロ。あ、あった。壁にPOP がある。季節メニュー、よさそう。ではこれにしよう。

 

「日本の根菜と牛肉のカレー」

 

を食べることにしました。これ、素晴らしかった。

前回もシーズナルメニューを頼んだんですが、印象良かったよなあ。「カレーライフ」は定番の「石焼きキーマカレー」、「ロースカツカレー」、「和風いりこ出汁の鍋カレー」と3ヶ月ほどで入れ替わる季節メニュー1種の計4種でメニューが構成されています。前はたしか「羊(マトン)と筍の春キーマカレー」を食べたはず。

さて、冬の季節メニュー「日本の根菜と牛肉のカレー」はなんでも山形の芋煮をイメージして考え出したものらしい。いやこれが良かったの。実に素晴らしい。

カレーはドライタイプでまさにカレー味の煮物という風情なんであるよ。それがどうにも味のバランスが取れており本当に素晴らしいんです。どうやらしいたけ出汁を土台に組み立てられている様子。里芋もごぼうもしいたけも、とてもとても美味しいんです。

甘辛い煮物としてもカレー炒め的なものとしても通用するねこれ。たまらんなあ。サヤエンドウは別調理でツヤツヤと美しく、里芋のボリュームや小口切りのごぼうなど、食感も味も、香りもみんなうれしい。真っ赤な福神漬けがこれがカレーであることを思い出させてくれます。

盛り付けがキャッチーでいいよね。面白い盛り付けだけどどことなく和風を感じてしまうというのは考えすぎかしら。お重とかお弁当箱を思い出したのです。これね、その内容、汁なしのドライ系カレーということでそこを含めて駅弁に昇華させたらいいんじゃないかなあ、なんてことを思ったりしましたよ。

いやこりゃまいった。うーん、ニッポンのドライカレーの大事な何か、しかし新しいものを内包している気がするぞ。まったくもってセンスがいいですねえ。未来派おばあちゃんカレーと呼べるかもしれない。またぜひに食べたいものです。

シーズナルメニューが入れ替わらないうちに、もう一度。