カレーですよ5427(神田和泉町 ガパオカオゲーン)トラべリアン5を抜け出してちょいとタイカレー。

過日。浅草橋の「写真企画室ホトリ」にて開催された「トラべリアン5 〜わたしの旅とあなたの人生〜」は大変に盛況、楽しかったのです。わたしも参加、2日間在廊をしました。

 

 

カレーですよ。

 

 

この展示、写真展という枠に入るわけですが、それはギリギリなのではないかしら、と思っているんです。主催のKEN3TV細井研作さんも自ら「寄り合い」と表現しているように、同じ嗜好を持った仲間の寄り合いというのが一番近い表現だと感じます。

もう5回目なんですが、毎回面白い展示でね、在廊のアーティスト諸氏も自由でこころから楽しんでます。だれもが目的はコミュニケーションなので在廊がやはり求められるしそれが楽しいんだよね。しかし何かの都合で途中抜けとか早上がりなどいう人もいて、その穴を他のアーティストが埋めるんですよ、勝手に。

来場客に自分の作品ではないものの説明をしたり、間を持たせてくれるの。これがサイクルとして自然発生しているのです。実になんというか、素晴らしいなあ。とても素晴らしいのでわたしも誰にともなく「ちょっと30分抜けるねえ」と言い残し、カレーです。

会場のすぐそばによさそうなお店があったのを確認してました。神田和泉町の、

 

「ガパオカオゲーン」

 

はタイ料理店。ここが楽しいお店だったんです。

お店に入ると懐かしいバンコクのソイにある屋台街に紛れ込んだようなワクワク感があります。蛍光色のプラスチックぺなぺなの、アジアを旅する人なら必ず知っている例のイス。天井から吊るされたモーターサイ(バイクタクシー)のオレンジのベスト。そしてデシャップ(ディッシュアップが語源。飲食業用語でお客に提供する料理の提供口のことね)に屋台をそのまま持ってきて、おいて使っているのですよ。これは楽しい!

 

ということは、ですよ。

当然屋台の中には仕上がった料理がバットに広げてあって指差しで頼むわけであるよ。これこれ、これです。手前にはクルワンポーン(3〜4種の調味料の入ったハンドル付きのバスケット)が置いてあって、ご自由に。こらえきれずにタイ人もヒクくらいプリックナンプラーをごはんの上にぶちまけちゃうんです。ああ楽しい。

セットがあって、ごはんと3種のおかずを選べるものにしました。ゲーン(カレー・汁物)はキヤオワーンとマッサマンがあったのでマッサマンに。それと牛肉煮込みとソーセージの酸っぱく和えたサラダ(ネームではなくよくあるスーパーのチープなやつ。これがまたなんかいい)。スープは自分でよそうスタイル。

店主に「パクチートッピングは?」と聞かれたのでもちろん受けて立つ(有料)!よねそりゃもうそうだ。トッピングと聞いたがこりゃあサラダだな、そういう量が来たよ。

そして料理、きっちりうまいのです。レストランではなく屋台の味。それがいいの。とてもいいな。今すぐにでもスティサンステーションのそばのエアコン効きすぎの安宿に部屋をとって飛行機に飛び乗りたくなるぞ。

タイの陽気な空気をそのまま持ってきたような楽しい雰囲気でたまらなかったなあ。多分、お店そのものの楽しさ、良さも強いんですが「トラべリアン5 〜わたしの旅とあなたの人生〜」という旅をテーマにした展示イベントに参加しつつそれを抜けてここにきて、思わぬ旅行気分になったからますます気持ちが上がったのだと思うのです。良いランチになったなあ。

 

急いで帰らなくちゃね。プリックナンプラーくさくてもニコニコと受け入れてくれる連中が待つ「写真企画室ホトリ」に。