カレーですよ5429(東京タワー シディークパレス&シディークケバブ)イフタールに参加。

イフタールはご存知かしら。ムスリムの人たちのラマダン月です。今月3月はラマダーンの月。今年はたしか2月28日から3月29日までと聞いています。東京ジャーミイのHPで確認したよ。

 

 

カレーですよ。

 

 

イフタールにお邪魔をしたのです。東京タワーです。

東京タワーでイフタール、東京タワーでムスリムレストランとくれば当然シディーク。我らのパキスタンレストラン、

 

「シディークパレス」

 

となるわけです。教義も持たずの不心得者ではありますが、気持ちだけはこの日清廉なつもりでお邪魔をしました。木徳神糧の佐貫さんがお誘いくださったのです。いやはやうれしい、ありがたい。ラムザン社長にもちょいとご無沙汰していたのでこれまたうれしい。

 

おなじみのメンバーにも会えました。ここのところの鬼頭さんの勢いはすごいんだよな。彼の「カレーへの恩返し」とフリーランスでやっていく覚悟は相当のものに見えます。先日ぱいかじでご一緒したあんじーさんもいました。ジョニーのビリヤニの谷さんに会えたのはちょっと驚いたよ。昔と違ってお店をやっているシェフたちはよく動く、外で勉強をする、他店の店主と情報交換をするんです。時代は変わったよね。

さてイフタール。主賓の挨拶が済んでイフタールのご馳走をいただきます。必須のデーツ。まずはデーツ。甘くておいしいです。そしてベジパコラにチキンティッカもついています。どれも強めスパイシーでたいへんおいしいんです。「シディーク」まちがいないなあ、おいしいなあ。

そこからはビリヤニパーティー。これがすごかったんだよ。ビリヤニ3種とプラオ1種が並び、食べ放題であるぞ。グレイヴィに浮かぶ骨付きチキンの鍋もあります。ああ、これ夢のようだわ。ビリヤニ食べ比べ+食べ放題ってもうそんなの他で無いからね。

そしてやっぱりまちがいなく美味しいものばかり。

元々シディークの料理はきっちりうまいの知ってますから。安心感が違う。ビーフのビリヤニがなんだかとても好みだったな。

なんというか、東京に住むわたしにとってシディークはもう30年近く身近にあっていつでも行けるお店というポジションなのです。ラムザン社長とも顔見知りで色々とよくしてくださるしね。それだけにちょっと近すぎて見えなくなることもあるんですが、シディークというブランドは、存在感が大きいんです。

パキスタンレストランとして日本で成功し、長く続いている唯一無二のレストラングループ。当然ながら現地政府とのパイプも太く、貿易も手がけるラムザン社長は常に次の一手を考えています。2012年には日本国籍も取得。一時はご自分の名を看板に掲げるレストラン事業を人に渡さざるを得なかった時期もあったそう。憎きは震災、コロナです。それでも「シディーク」を再び自分の傘下に取り戻し、新規事業の「ハラール屋台村八潮スタン」も話題になりました。

いろいろ書きましたが、いつでもラムザン社長に引っ張られてしまうのはその人柄。にこやかであたたかでどうにもこちらの心を解きほぐしてくれるのです。なんだかムスリムの人たちは優しいんだよな。それがいつでも「シディーク」というレストランを選択する理由になっています。

そうそう、書き忘れていました。グラブジャムンもあったよ。いつも敬遠する甘すぎる生菓子のグラブジャムン。揚げたボール状のドーナッツを糖蜜の中に漬け込んだものです。そのままストレートに食べずにひと工夫。砂糖なしのチャイの中に沈めて食べたらことのほか美味しかったんですよ。

新しい南アジアスイーツの誕生です。お上品じゃないので誰にでも薦めるわけにはいかないのですが、実に良かったよ。

このスタイルはちょっと流行らせてみたいものだなあ。