カレーですよ5430(レトルト ハウス 東京荻窪トマト スパイス織りなすビーフカレー)よい仕上がり。ストックしたい。

とにかく驚いたレトルトがこれ。何が驚いたかというと、よくもまあこの看板を掲げることを許されたなあ、ということ。

 

 

カレーですよ。

 

 

どのメーカーの担当者も必ずコラボレーション先として考えるであろうカレー店というのが少ないですが、いくつかあります。個人店です。当然ながらの名店中の名店なわけで。どんな理由をもって日本一と呼ぶのかという部分、多くの意見がありましょう。

でも食べれば誰もが「ああ、こりゃあこのひと皿が日本一でいいでしょ」と納得する内容、味。そういうものを持つのが東京・荻窪にある

 

「トマト」

 

です。

ちょっと夢に出そうな味なんだよね。ただ、個人の舌の経験値の多い少ないというところと「カレーライス」を食べたいと思ってる人には難しいかもしれない。カレーは「カレーライスのこと」と思ってる人だと仕方がないんです、いい悪いじゃなくて。そこから離れられないとレンジが狭くなって理解ができない。そういうのはありますよね。それはさておき。

ハウスが出してきた荻窪「トマト」の看板をつけたレトルトカレー、これはね危険。これはさ、他のメーカー結構困ると思うぞ。300円クラスでこの味とこの仕上がりの肉かあ。こりゃあ、、、えええ〜?!

トマトの看板を300円ほどのレトルトカレーに背負わすのはナンセンスだと思うのです。だって、そうでしょ。「トマト」のカレー類は軒並み2500円から3000円くらいが価格帯だからね。シチュー頼む人は5000円札をお財布に入れとかないと。

いや、しかし、待てよ。これ、えらくよくできているぞ。きちんとうまいな。なんだなんだ。

もちろんわたしはこれを荻窪トマトのカレーである、などとは口が裂けても言わないですよ。それはつまり、電車に乗って1時間かけて荻窪まで出かけ、そこから2時間並んで、そんで3000円とか5000円とか出してるんだよこっちは!という見地に立っての発言です。ね、この気持ち。わかるでしょ。わかるよねえ。

あれれ、いやしかしうーん、いいぞこれ。いいんじゃないかな。あっ!なにこれ肉ちゃんとしてる。うわああ、、、こりゃまいったなあ。ハウスさん、これから大変だぞ。欧風のレトルトカレーをこれから開発する時に、コンシューマーのベンチマークがこれになっちゃうんだぞ。えらいことだぞ。

カレーソースも甘いところにうまく苦味を乗っけてバランスさせて、うまいことクドくならぬにしてあるのです。後味に変な感じも残さないしね。なのにスパイスの余韻までくっつけてある。驚いた。

開発はもちろん大変なわけですが、しかし2025年の現在、この上の味を狙える技術力はいくつかのメーカーはすでに持っているわけです。すんごいおいしいの出してるしね。でもね、普及価格帯でこれというのはちょっとどうかしていると感じました。味のバランスや見せ方(感じさせ方)、それと肉の扱い。驚いたなあ。

 

これ、いいと思う。荻窪トマトの看板外しても、大丈夫。