カレーですよ5433(千葉鎌ヶ谷 カレー屋けんちゃん)普通の顔して異能店。

ここのところ何度か来たくて、何度かチャンスを逃しているのです。タイミングってやつだよなあ。満を持してやってきました鎌ヶ谷大仏駅。

 

 

カレーですよ。

 

 

鎌ヶ谷大仏駅から15分ほど歩くわけです苦にならぬぞ。あのカレーが待っているからね。

ここは異能のお店。看板には当たり前だが店名、そのまんまの店名である

 

「カレー屋けんちゃん」

 

があります。ところがその下に力強く「ラーメン」の文字もあるわけです。そう、ラーメンもある、しかしカシミールもあるという謎めいた構成のメニューを楽しめる特殊店なんであるよ「カレー屋けんちゃん」は。たぶん世界で唯一、ラーメンとカシミールカレーが一緒に食べられるお店です。この驚きはなかなか他にないなあ。

カレーメニュに注意されたい。カツカレー、ハンバーグカレーという正しきカレーライス類が載っているんですが、そこに混じってマドラスカレー、カシミールカレーなどの表記。おやっと思うよねえ。やっぱり頼まざるを得ない、

 

「カシミールカレーとラーメン」

 

のセットとしました。

まあ、普通に考えてとんでもないメニューであると言えましょう。あの辛っらいカシミールカレーに熱っつあつのラーメンてそりゃ舌の危機と言えるしょう。危険極まりない。

まずはラーメンがやってきます。これがね、いいラーメンなんだな。シンプルで真面目な美味しい醤油ラーメンです。表面に背脂でありましょうか、浮いており、スタンダードなホッとする味の中華そばでおいしいんです。ああ、いいなあ、ほっとするなあ。チャーシューがバカうまです。

ほっとするのも束の間、続いてホットなカシミールカレーも到着。このカレーが実にうまいんです。実に不思議なものなのです。

オーバルのステン皿に乗ってやってきたカシミールカレー、生クリームがさらりとかけてあります。この味の落とし所が実に楽しいんだ。たしかにカシミール感があります。しかしあの流れとは明らかに違う奥行き広がりを感じるんですよ。まずひとくち運ぶとこれ、甘みから入る感じでおっ!と思わせられます。大変辛いわけですがファーストアタックの印象は甘さが一瞬くるんだよ。そしてとろりと粘度が高い。甘さがくる、とろり、生クリーム、とくればこれは欧風ではなかろうか。そう思っちゃう。しかしカシミールニュアンスは間違いなくあって。いやはやこれは。

以前も書いたのですがこれは世界唯一の欧風カシミールではあるまいか。それとんでもない発明かも。不思議なんですが粘度と生クリームという要素だけで欧風を表現、欧風カレーを感じてしまうんです。なんというおもしろさ。諸兄も気になるでありましょう辛さは本家よりも抑え気味。味の構成としては以前期間限定でデリーがやっていた「昭和のカシミール」の方向に近いかしら。ソリッドな辛さとなっている現代のカシミールよりももう少しふくよか、ということ。

そしてやっぱりやりたくなる、ラーメンスープ合体。ラーメンにカシミールを少し注いで混ぜてやって食べるんです。これがなんだかとても良い、不思議とよく合います。逆にカシミールカレーにラーメンスープを注いで混ぜて食べると、おお!これまたいい。これはたのしい。マイルド、口当たり良くなるんです。これは楽しいぞ。

いつもと同様、ご店主と奥様に美味しかった旨を伝えてお店を出ます。やっぱり定期的にきたくなるな。マドラスカレーも美味しいので次はそちらだな。しかしチキンカレーも食べていないなあ。こまったこまった。あ、カレーラーメンだ。まずそれ食べないと。