カレーですよ5438(大島 ジャシャン)現在の近隣の一等賞。

ジャシャンはいいお店です。こんないいお店がわが町に何気なくあるのが驚きだし、ちょっと勿体無いのでは、なんてことも感じさせてくれます。それくらい気に入っているし、人に薦めたくなるお店。

 

 

カレーですよ。

 

 

まず店内、簡素とも言えますが、その簡素さは吟味された壁紙や照明のセンス良いチョイスで美しさに置き換わっています。コンパクトなスペースにきちんと意思を感じさせるインテリア。いつきてもシックで趣味が良いよなあ。意外とこういう感じ、ないと思う。

民族民芸的なその国の特徴を色濃く入れ込むインテリアのお店。それが古びたりしているお店。多いと思います。最近増えてきたモダンなお店。彼の国の空気なぞ感じさせないクリーンなインテリアで、そういうところも増えました。これも悪くないね。

 

「ジャシャン」

 

はちょうどその中間くらいで品が良くシンプルなんですが彼の地を思い起こさせるエッセンスがほんのりと上手にのせてあります。上級者だな、ここをやったコーディネーター。素晴らしいな。

料理は言わずもがな。この日はランチでしたたがビリヤニのスペシャルセットがあったのでそれを注文。

 

「ビリヤニセットミールス」

 

という名前だったよ。

うーん、いやなるほど。きちんと全部おいしいぞ。ビリヤニ、カレー、共にマトンを選びました。

 

マトンビリヤニ

ビリヤニの肉が面白い仕上がり。他で食べるビリヤニの肉よりも「蒸した肉」感が強く、個性的。味付けも上々、少し辛めに仕上がっています。

 

ナスのカッタ

グレイヴィソースというよりもチャトニに近いと感じる味や食感。トマトベースでちょいとあまじょっぱいのがいいんです。ビリヤニに合わせて混ぜましょう。実にこれが塩梅がいいねえ。前に来た時もこれにやられたよ。

 

まろやかに肉の味を引き出す濃いめ、穏やかめの肉煮込み。うーん、美味。ムスリムスタイルとのことですが日本人の舌によくフィットすると思う。たくさん食べたくなるよ。

 

チャパーティ。これつくのがちょっと嬉しいです。サラダとコンビを組めるから。ちゃんと粉の味が美味しいチャパーティでいい感じ。ライタもヨーグルトではなく調味のあるライタでうれしくなります。どの料理にもレストラン料理の洗練がありました。いいもの食べると嬉しくなるねえ。

これにグラブジャムンとラッシーがつく充実。いうことなしの満腹です。ラッシー、チャイの器は昔の手捻りの土でできたワンウェイのストリートチャイカップの形をモチーフにしています。こういうものを選ぶセンスがモダンを感じさせるね。

ちょっと秘密にしておきたいような、いいお店。酒類はもちろん取り扱いがないのはご承知の通りです。そこは当然ムスリムワールド、ハラールの店だから。そういうものも含めて楽しむのがいいと思う。人に薦められるお店です。