カレーですよ5527(秋葉原/末広町 ジャンカレー)しみじみと、ジャパニーズカレーライス。

最近思うのは塩梅のいいカレーライスを見つけるのは難しいのではないか、ということ。うまいカレー、もちろんいろいろあるわけですが、カレーライスでそういうのを探すのはなんだか難しい。

 

 

カレーですよ。

 

 

「カレーライス」です。それはインドカレーでもタイカレーでもスリランカカレーでもなく、ましてやスパイスカレーでもなく、ね。そういう「普通のカレーライスで普通じゃないおいしさのカレー」ってのは多くないと感じている。のです。

それぞれおいしいカレーライスの基準は違うとは思います。カレーってそういうものだから。とはいえ「ニッポンのカレーライス」と限定してやるとそこそこ絞れるだろうと思ってます。そういうものの中でわたしは

 

「ジャンカレー」

 

推せると思っているよ。

王道のカレーライスであり、歴史と流れから考えると、家庭のカレーライスで例えるのですが、カレー粉と小麦粉の黄色いカレーの時代を経て固形カレールウ、インスタントカレーの時代に入り、各社数種類の商品幅が出揃って切磋琢磨という時代の、黄色ではなく茶色くなったカレー。これがジャンカレーの背骨だと考えています。

そういうカレーライスの中でジャンカレーは本当によくできていると思うんだよ。油強すぎず、出汁に寄せすぎず、しかしアタック強くボリューム感たっぷり。みんなが納得のパンチを持っています。みんなが大好きなカレーライスがここにあるなあ。

あえて抽象的に喩えるのですが、どすんという音と共にテーブルにやってきて、ニコニコという笑顔を独り占めし、ガッガッと掻き込むように貪り食べて、ぽんぽん、はらぱん。幸せいっぱい、というもの。カレーライスの本質的な幸せが全部詰まっているよ、ここに。

この日はメニューにいろいろ用意されている上に乗っけるものをあらかじめセットした〇〇カレーとかじゃなく、素のジャンカレーに追加でゆでたまごだけをのせてごはんを大盛りというシンプル、ベーシックなものにしました。これが好きなのよ。

お皿が到着すればもちろんスプーンを止めることなく、全速力の蒸気機関車の機関助士が如く、石炭をくべるようにカレーをせっせと口の中に放り込むわけです。

そして本日、完璧なエンディングであったなあ。白メシのバランを取りながら食べすすめ、全量1/6ほどになった時点でゆで卵と組み合わせる1段階目のエンディングを作り、そののち覚悟を決めてカレーとごはんのみのラストワンスプーンに想いを込めるのです。

カレーライスってのはいいものだなあ。