クルマが使えないので街に出るのです。徒歩とか自転車で出るのです。これはこれで健康のためにいいと思っているんですが、この暑さでは健康被害を喰らうのではないかと懸念もしと「ます。
カレーなしよ。
バスで錦糸町に出たのです。まだ老人パスには早いのだけど(こう経済がおかしな具合ではもうなるんじゃないのか)都内を1日パスで移動するのはなかなかに楽しいんです。意外やあのお店、バスだとこんなに楽に行けるのか、など発見が多いんだよな。
この日はカレーではないんです。天ぷら、天丼です。本当にたまたま神田神保町の今はなき有名店、いもやの末裔が天丼を出しているのだと知りました。え、そうなの?と驚いたよ。
錦糸町には夜の町、花壇街というのがあって昔から悪い場所であったのですが最近ではカレー店や外国料理の店が出たり引っ込んだりしているのでちょっと気にしております。そういうのの定期リサーチで歩いていたら、驚きのいもやの末裔店の張り紙。いやこりゃカレー食ってる場合ではないぞ。
「天丼 はなぶさ」
という看板がかかっていました。
場所がね、むかしの錦糸町知ってる人なら驚く「ここかよ!」というような場所だったんです。スナックばかりが集う謎めいた雑居ビル1階。通路が2本あってスナックや何やらわかりづらい店がぽつぽつと。大昔は外国人の立ちんぼが辻々に出現していた恐るべき場所なのですよ。今はずいぶん静かになったよね。墨東病院の裏手、という場所。
小さな小さなお店でね、カウンターがまた小さいんですが、なんの問題もないのです。あそこではないのだからね。
しかしあそこ仕込みの天丼が出てくるという寸法。うーむ、なんと嬉しい。
食べればなるほど、天ぷらの種類や内容も踏襲される感があり、甘さを控え、キリッとしまった味のお汁を控えめにかけた白メシにはオッと思わされます。思わずニヤケ顔。
もちろん神田にあるのではなくあの看板ではないのだから、思いすぎはいけません。でもね、やっぱり顔がニヤけてしまうのよ。
近くにやってきてくれて、ただもうありがたいです。